Saturday, December 29, 2007

TOKYO FANTASIA 2007



日比谷公園のTOKYO FANTASIA 2007が綺麗だった。12月25日(火)~30日(日)は17:00~22:00まで、31日から来年1月1日にかけては朝5時までだという。われわれが行ったときは、22時迄の点灯時間だったが実際は10分程度の延長のお蔭で混雑してはいたが運良く見られた。
24日のクリスマスイヴは公園内に入りきれない程の混雑だったようだ。最近の日本のイルミネーションもだんだん綺麗になってきている感じがする。
しかし、地球温暖化などを考えるとバランスを考える必要があるのかもしれない。

Friday, December 28, 2007

ミステリーツアーに参加




先週末にミステリーツアーに参加してみた。
羽田空港に行くまでどこに行くのかわからないという前提であったが、今回参加のツアーはかなり確実
に行き先が推測できたため行くことに決めた。

しかし、羽田からどの空港に行くのか推測したのとは異なっていた。それも前日に羽田空港近くで駐
車場を使用したいと思いネットで予約しようとしたら、羽田空港からどの空港まで行くのか便名と出発時刻
を記入する蘭が出てきたため調べてもその時間帯がない。ということで観光地はわかったが目的の空港
がわからない状態でいった。

観光地は、世界遺産の3箇所巡りで石見銀山、安芸の宮島(大鳥居と近辺のナイトクルージング)、広島
原爆ドーム(車窓から平和大通りのクリスマスデコレーション見物・お好み村のお好み焼き食べ放題)であったが、萩・石見空港着バスで太田市まで、また帰りは広島から岡山空港までバスの旅であった。結構ハードな行程であったが参加料金の割に良い旅であった。

今の時期は石見銀山をはじめ安芸の宮島、広島原爆資料館等どこも観光客が少なくとてもよかった。再
度ミステリーツアーに参加してみたい気分にさせてくれた。

Thursday, November 15, 2007

$100/バレル原油とポスト議定書

2007/11/09HNKラジオ ビジネス展望~日本総合研究所会長寺島実郎氏の「$100原油とポスト議定書」なるテーマで主張がされていた。非常に興味深く聞いた。概略内容は次のようなことであった。

原油価格がここ6年間のうちに3.5倍(NY取引で$27/バレル→$97/バレル)になった。この原因は石油消費による受給逼迫だけでは説明できない。この6年間にそれ程の需給のギャップが出ているかというとそれほどは生じていない。ロシアにあっては天然ガス等の生産も出てきているし、必ずしも今の原油価格になるような受給逼迫の事態にはなっていないという。

確かにBRICS特にC:中国とI:インドなど新興国の台頭により原油消費の拡大は急増している。中国は日本を抜いて世界第二位の石油消費国になっている。一方では生産の不安定化も世界の各地に存在している。

アメリカのWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト:West Texas Intermediate)は、アメリカ合衆国南部のテキサス州を中心に産出される原油市場であり、アメリカ国内で産出される原油の6%・世界で産出される原油の1~2%程度しかない。

しかし、実際のWTI一日当たりの産油量は100万バレル程度でここでの一日当たりの先物取引量は3億バレル/dayにもなるという。なんと300倍の取引量となっている。これは過剰流動資金が流れ込んでコンピュータ上でマネーゲームが行われているいるとしか考えられないという。

これら投機的なものを控え目に見ても$20/バレル、あまく見ると$50/バレルもあるのではないかという。これは現状の$100/バレル原油の20%~50%に相当する分が投機資金により価格高騰に繋がっていることになる。

一方、今月末から来月12月にかけてインドネシア・バリ島で国連気象変化会議では京都議定書以降の大きな第一歩COP13に繋がる会議が予定されている。2008年からは京都議定書COP3の実践が求められている。しかし、上記会議では日本もイニシアチブを表明しているようにCOP3を遙かに上回るCO2削減が想定・要請される。

来年以降はこれらのことからいよいよ現実問題として$100/バレルを念頭に産業構造、生活構造の大転換を図らなければ極端なCO2削減は出来ないという。

これらのことを考えると地球環境の維持と我々の産業活動をいかに共存させながらエネルギーを使い、平和で且つ安定した住みやすい生活をしていくのかというところにもう少し国民の目を向かせる努力が必要な気がする。そのためには我々一人一人がもう少しエネルギーの使い方、地球(環境)の持続的な発展が可能な生活の仕方について勉強をしていくことを通じて地球の危機に対する共通認識を持つ必要がある。

更に11/14のビジネス展望で財団法人日本エネルギー経済研究所十市勉氏によるとWTI市場での取引は2007/10月現在4億8000万バレルの取引量となっているという数字もある。これは使用量の6倍で取引割合では世界の70%を超えているというものすごい数値もあるようだ。
14兆円~15兆円の市場にはソブリン債( 各国の政府や政府機関が発行する債券の総称)も流れ込んでいるという。我々が目指す技術立国・もの作り立国などといって堅実に汗したお金で暮らしを楽にするなんてばかばかしくなってくるような濡れ手に粟の世界が幅を利かす社会がグローバルスタンダードなのか?

Monday, November 12, 2007

相対的貧困率の増大

読売新聞は11月7日の朝刊で3つの提案を行っている。

1.政府は貧困基準を作り、実態の把握を
2.福祉と就労などの連携で適切な支援を
3.貧困につながる社会的排除を防ごう

記事によると
所得の高い人と低い人を並べた場合に、ちょうど真ん中になる人の所得から見て、その所得の半分(50%)の所得が貧困ラインとして設定され、それ以下の所得の人の割合だという。貧困ラインには、健康で文化的な生活を送るに必要な最低額を割り出す、絶対的貧困という概念もある。国・地域によって物価や文化が異なるため、国際比較では相対的貧困率が用いられる。

2000年OECDが調査できた17カ国の統計を元に集計したところ、日本の相対的貧困率はワースト5に入っていて米国13.7%に次いで第二位13.5%を占めているという。
3位:アイルランド11.9%
4位:イタリア11.5%
5位:カナダ10.3%

日本は所得分配率が高く、皆が中流という神話は既に過去のものになっている。これは高度成長期に食うや食わずで働けば豊かになれるといった中流意識が貧困を遠いものとしてきた。
国民の貯蓄率ゼロ世帯(厚生労働省と金融広報中央委員会の調査結果による)が1990年頃から徐々に上昇し2005年は22%程度にまでに上昇している。それと相重なるようにして自殺者が増え続け2003年には3,400人台になっているという。自殺率の国際比較でも上位に位置している。

貧困対策が遅れている理由は、政府は実態を直視せず、実態さえ分からない。見えない貧困こそが問題だと慶大教授駒村安平(社会政策論)はいっている。貧困対策が遅れている第一の理由は、貧困状態にある層を把握する手段がないこと。欧米では独自に基準を設けているという。具体的なデータを元に、人生のどの段階で貧困に陥りやすいのか、何が貧困の原因になるのかを調べ、対策を講じるべきという。

貧困対策の最大の課題は、生活保護世帯の外側に存在する、保護ぎりぎりの層への支援が欠如していることだという。岩田正美・日本女子大教授(社会福祉学)は貧困の背景には、本来の社会的なネットワークから外れてしまう社会的な排除がある。見えない貧困層を支援するには、きめ細かい対策を講じ、排除防止を目指すべきという。低収入でアパートも借りられない、社会保険にも未加入で医療機関受診も出来ない。

どこの国でも自国の貧困率が高く報道されることを好まない。政府の政策失敗の烙印を押されるのを嫌う。国内市場を支えていた分厚い中流層の崩壊による、日本企業の国際競争力の低下も懸念材料だという。自助努力をするのを助けるだけではなく、包括的な貧困対策の最高が急務だという。
(以上読売新聞より抜粋引用)

日本の国を敗戦のどん底から復興に力を注いだ人達及びその後の我々国民一人一人が、安心して心豊かに暮らし高齢・終末を不安なく迎えられる人はどの程度になるのだろう。やはり未来に希望が見いだせる社会にしていくことが是非とも必要である。そのためには、一国・一県・一市町村の長・議員も含めて魅力ある継続可能な施策を実態を丹念に調査・掌握し役所や官僚の机上ワークの言いなりではない事実に基づいた対策を掲げ実践していくべき人に期待をかけるべき時で惰性からの脱出が必要である。ここは選挙民の責任ということになる。そのためにももう少しメディアの出番が期待される所であるがこれがなかなかといった状況にある。国民年金等を含めた社会保障が話題になると必ず財源問題が出てくるが、国・地方を含めた約800兆円の借金地獄のツケがいつまでもつのか・続くのかも心配だ。
本来格差が出ない社会構造に気配りをすることで国民一人一人が存在感を示せるのに、その機会を生かせない社会構造やあり方が問題であると思っている。どこもかしこもグローバル競争の世界の中に入ることばかりに汲々とすることはないものと思える。世界の中でも特に北欧などユニークな国が幾つも存在する。

がんばれ新潟応援ツアーに参加



11月10~11日に新潟県中越沖地震の震災後の復興応援のための「がんばれ新潟応援ツアー」に参加した。新聞テレビ等では一過性的に大騒ぎをして報道するが地道な応援に繋がる報道等はなかなか見あたらない。

発生直後は観光産業に携わる人達も含めてキャンセルが相次いで大打撃を受けたことが相当報道されていた。今回は観光産業のお役に立てればという個人的な理解で我々も楽しみながら一石二鳥の感で参加した。

最初は東北電力ビッグスワンスタジアムの「FC東京対アルビレックス新潟戦」、翌日は宝山酒造、弥彦神社、寺泊海産物ショッピングなど宿泊とショッピングなど結構楽しめた。

幸いビッグスワンでのサッカー観戦は雨から免れたが、弥彦神社と寺泊海産物ショッピングは結構な雨に遭遇してしまったがまあまあ楽しめたような感じがする。

新潟交通のガイドさんもこれに懲りずにまた美味しいお酒、美味しい料理、暖かな出迎えでお待ちしていますとの挨拶で美味しいお酒をお土産に長岡から新幹線で戻ってきた。

新潟県はまず日本酒が美味しい、海の幸、山の幸も美味しい、人も親切で今度はスキーにでも行ってみたいと思っている。

Friday, November 09, 2007

フーテンの寅さんの柴又へ



文化の日にかこつけてフーテンの寅さんの故郷柴又を訪れた。実はここにある山本邸を家内が見てみたいという。庭園が綺麗だということで早速行ってみた。

京成本線京成高砂で乗り換えて京成金町線柴又駅を降りると写真のような寅さんの銅像が建っている。懐かしい装いであった。寅さんの映画は何回となく見てなかなか人情味あふれる渥美清と倍賞千恵子の演技力には感心をしてみていた。

柴又駅から10分足らずで山本邸に辿り着く。入ってみるとさほど大きい邸宅ではないが、結構なお客さんで混雑していた。

早速中に入って一通り見学した後、お三時がてらお茶でも飲みながら庭園を眺めてみることとした。庭園は綺麗に手入れされ菊が丁度良い具合に咲いて秋の景色をいっそう引き立たせていた。やはりこのような屋敷は何となく心を落ち着かせてくれる。

邸内にはここの庭園はJOJG(Journal of Japanese Garden)により数年連続で日本の名庭園の3位に入っているという新聞切り抜き記事があった。一位は足立美術館、二位は桂離宮で三位が山本邸(参考2005年の記事)だという。記事にもあったが上位との落差がどの程度あるのか分からないがちょっと意外な気もした。日本の三名庭園(兼六園、後楽園、偕楽園)などとは違うようだ。

Monday, November 05, 2007

フランス・イタリア(3)



ヨーロッパ観光の中で驚くものの一つに歴史的な建造物が至る所にあることで、我々日本人にはその建物の歴史的重みと物理的な重厚感がマッチングして何とも魅力的な感じに映る。
ヨーロッパを訪れるのは今回で4回目だったが何時行ってもその建物の重厚感は凄く魅力的に感じる。
今まで全く頭の中に入っていなかったが、ローマ市内のCATACOMBE(カタコンベ:キリスト教徒の地下墓地)とそれとは別にローマから少し離れた所にオルヴィエート(ORVIETO)という街があり車で1時間半くらいかかるが、ORVIET UNDERGROUND(オルヴィエート地下都市)を観光できた。

ローマ市内のCATACOMBEでは英語ツアーに参加したがインド系の訛りの強いガイドで殆ど聞き取れず理解が進まなかったが、3世紀はじめ頃の地下通路(墓地)建設は、今でこそ簡単と思うが当時は大変だったものと思われる。その地下通路カタコンベの発見は1593年であるが、1800年になってやくその目的が考古学者により判明したという。その後多くの地下墓地発見と続いたという。その地下墓地といっても巨大な迷路でこの地下状況は10数キロメートルも続いてるもの、地下深部へ2階建て一部に3階建てに延びているものもあり、ローマ市内にCATACOMBEが至る所にあるという。何故だという気にもなるが、キリスト教徒と異教徒が同じ墓地に埋葬されるなどローマに続く街道に沿って置かれたが、地上の土地が不足するに至り死者を埋葬する地下墓地が掘られるようになったという。行ってみてみないと地下階層やその迷路ぶりは分かりにくい。

一方、オルヴィエート観光ではドウオーモや美術館の他、3000年位をかけて作られた古代地下都市(underground)を見学した。これも無数の地下洞窟が縦横に連結されていて驚きに値する。生活のための食物等貯蔵所(地下温度は年間を通じてほぼ一定)や鳩舎、地下での深井戸など当時の人々のトンネル掘削技術もさることながら、知恵にも驚嘆する。地下での深井戸掘削時には20~30メートルも掘ると酸素不足となるため’ふいご’なるものを使って酸素を地下深くまで送り込んだり、せいぜい1m弱の四角形をした井戸を掘削するため出入りするステップ作りなどなかなか手が込んでいるし知恵を使っていることが分かる。また、食料確保のための地中(地下)鳩舎から地上への出入り口を南側斜面に設け、その鳩舎なるものが何十メートルも続いているという。これが何に使われたか聞かれた際の答えとして、まるでアメリカ風のポストオフィスである。
このように当時使われていたものそのものが損なわれずに今も見られる。時間がある方は訪れてみることをお薦めする。但し、通常では日本語ガイドはないようでイタリア語とその他の中に英語ツアーがある時間毎に組まれているようである。
日本の旅行社でのツアーはあるのではないかと思われるが、調べたわけではないためあしからず。

今回フランス・イタリアを旅行して日本と違うなと思ったところはいくつかあるが、フランスもイタリアもやはりチップが何ともよく分からない。宿泊はフランスでは所謂プチホテルという感じのホテルに宿泊したが朝食のパンがとても美味しく食べられた。それとは対照的にローマでの朝食時のパンはこってりした甘さのパンだった。食事は、フランスもイタリアも思う存分というくらいワインを飲み、パリ・マリーアジュ・フレール(MARIAGE FRERES)で紅茶タイム、イタリアではピザやパスタを十分堪能できたエスプレッソも美味しく頂いた。食後のデザートの大きさやボリュームには驚く。フランス・イタリアとも拙い英語でも何とか楽しめた。イタリアでのEUROSTARでは改札がないのが何とも日本人には奇異に感じて戸惑った。
パリもローマも世界の人々を惹き付けるに値する観光地としてあることは間違いなく、日本の東京とは大分その趣を異にしている。ちょっぴり寂しいと思ったことはユーロ高で我が日本円の価値が下がっていることだった。

Thursday, October 25, 2007

フランス・イタリア(2)



旅行のルート決定に当たって観光場所、移動手段、金額等をWEB上で検索・比較した。特にホテルについては口コミ掲示板を参考にさせて貰った。中にはいかがわしい所もあるのではと心配したが、そのような会社には幸運にも遭遇しなかった。

心配の一つにフランス・シャルル・ドゴール空港(CDG)はTerminalが1~3番まであり、今回はTerminal2のFホールに到着するが、Fと隣り合わせのEが工事中のため到着ホールも変更があり得ることから送迎の車に会えるかどうかという所があった。CDGは広く、非常にわかりにくい空港で皆を悩ませると聞いていたが無事迎えの人と会うことが出来た。ドライバーも英語を話してくれた。

イタリアでは、プレスティージュ・レント社に大変お世話になった。フィレンツェとローマ、オルヴィエートでは運転手が交代したが、どちらも良心的な親切なドライバーであった。特に後者のドライバーのLUKEは親切でドライバーというよりガイド的なセンスの持ち主で昼食等のレストランの紹介も含めて大変好印象に残ったうちの1人であった。

特に知らない地・知らない言葉のメニューを見せられると何を食べて良いか迷うが夕食は基本的に日本でWEB上で検索したお店を中心にgoogle mapの打ち出しを持って訪ねたが1回だけローマで店名が変わっていたのを除いてちゃんと行くことが出来た。これは息子たちに任せたというのも幸いした。唯一ミールクーポンで予約したパリのLa Fermette Marbeuf 1900(フェルメット・マルブフ)は期待が大きすぎたが料理はそれ程驚くようなものではなかったそこそこ美味しかった。

観光は勿論、フランス料理、イタリア料理同時にワインもしっかり皆が楽しめたものと思われる。短期間ではあったが、なかなか楽しい旅行が出来たと思っている。

今回の旅行でお世話になった旅行社・Hotel・交通機関等は以下の通り。

日本国内:HIS(航空券(エールフランス)、EUROスターチケット(Rome-Firenze),ホテルVoucher,ミールクーポン)

フランス:航空会社:Air France(往復)
     空港送迎-Bee Shuttle(CDG-Hotel間)
     パリ・シティーラマツアー:Cityrama社 Paris
     セーヌ川観光クルーズ:Paris-kanko
     宿泊:Plaza Elysees ★★★,(Le Meridien Etoile ★★★★に分散泊)

イタリア:空港送迎:Italia-net-travel(Rainbow.net)(レオナルド・ダビンチ・フィウミチーノ(FCO)空港-ホテル間)
     Firenze観光・ピサの斜塔観光:Prestigerent社
     ローマ市内観光:Prestigerent社
     オルヴィエート(Orvieto)観光:Prestigerent社
     宿泊:Domus Romana ★★★★,(Hotel Rex ★★★★に分散泊)

その他 Kayak.com
    ふらつー(France-Tourism)
    Italian video collection.net
    AB-ROAD
    Google Map
    Francecarrefour(フランス地下鉄路線図)
    成田ゴーゴーパーキング
    JTBシャルル・ドゴール空港地図
    ぐるなび海外版    

Wednesday, October 24, 2007

フランス・イタリアへ(1)


先々週末からフランス・イタリアに行ってきた。
今回は、娘の海外挙式に合わせて両家族でその前後をパリ、ローマ、フィレンツェ、ピサの斜塔、オルヴィエート等の観光に当てた。

往きはエールフランスの直行便でパリまで12時間20分、帰りはローマからパリ経由で成田というコース。帰りはローマ-パリ間が2時間程度のため合計13時間30分のフライトとなった。
前のブログにも書いたが、長時間のフライト中はなるべく席を立ってトイレに行くとか機内の通路をうろうろし背伸びをするなどして身体をほぐしていた。そんなことをしてもやはり観光後の長時間の長旅は結構疲れるものだ。でも最近の飛行機は足かけがあるので太ももの下がずっと座席に圧迫されることが無くなったのは嬉しいことだ。

今回の旅行は基本的に航空券、ホテル、空港とホテルの送迎、パリ市内観光(ルーブル美術館・シティーラマバスツアー・セーヌ川クルーズ・地下鉄移動)、ローマ市内観光(プレスティージレント社のツアー)、ユーロスター、ピサの斜塔への移動、オルヴィエート観光等全てバラバラの買い方であったため結構入り組んだ旅となり危うく間違いそうな所もあったが、結果として特に問題もなく観光旅行が出来た。

当初はJTBのコースに乗って行くことも検討したが、搭乗予定便の座席が確保できたことと、パリでのホテル予約が何とか出来たことにより全て自前の旅行とすることとした。といっても航空券とホテルは自分たちが検討したものをHISに頼んで購入した。

これらをやって分かったことは、時間があるなら自分たちでやることが現地での観光等の時間的なコントロールが出来ること、経済的である、行きたいところに行ける等で有利だが結構面倒くさいのも確かだ。

一番苦労したのがパリのホテルが今回はラグビーのワールドカップと重なっていたこと、その他の催し物がありなかなか確保できなかったため、ホテル検索やその確定に時間が割かれた。しかし、探すと色々出てくるものである。でもパリのホテルの値段は高い感じがする。

あと調整に戸惑ったのが、パリ・ローマが初めての人と2回目、3回目の人が一緒のため最後までどうしようか迷ったが、短期間で観光するにはやはりどちらかというとうわべだけでさーっと流してしまうこととなってしまう。

これらの旅程調整や行きたいところリストの作成及びこれらの調整など助かったのが前にも書いたと思うが、livedoor wikiskypeが非常に役立った。これは誰でもPCがあればどこからでも書き込めるため決めたこと、決めたいこと、どうしたいのか等も含め役割分担も皆で確認でき、必要によりskypeで日本・アメリカなど複数箇所の会議電話で調整できた。世の中便利になったものだとつくづく感じる。

Thursday, August 30, 2007

歳を取ると頑固で気むずかしくなる理由

まだまだ若いと思っているが、結構歳を取ってきたのかな?
自分では気がつかないが、周りからは色々言われているのではないかと多少気になる。
「高齢者が頑固で気むずかしくなる理由」を多摩大学統合リスクマネジメント研究所長である河村幹夫氏は以下のように述べている。
主な症状として
①不安定、いらだち~人生の残り時間は明らかに限られており、しかも何時、どのようにして突然終わりを迎えるかも知ることができなこと。しかし、やっておきたいことはまだまだ多いと思っている。
②孤独感、疎外感~社会、家族、友人、後輩達から相手にされない、疎外されている。一言で言えば淋しい。
③不満、八つ当たり~自分はまだまだ他人と互していけるだけの気力、知力、体力を持っているのに、誰も評価してくれない。世間の仕組みが高齢と言うだけでの理由で受け入れを閉ざして遠ざけている。
④身体機能の劣化に対する恐怖~内心では体力、気力の衰えを自覚している。しかし、誰にも絶対言いたくない。医者には告白しても、年齢のせいだから仕方がないと同情してくれない。または、心配している振りをして体よくあしらわれる。

「60歳で夢を叶えよう」-仕事、趣味、家族、お金-河村幹夫より引用

これらがどこまでそれぞれの人に当たっているか分からないが、これらの事が複合されているのは確かかなという気がする。

Tuesday, August 28, 2007

エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群とは、長時間(目安は6hr以上)同じ姿勢で座席に座っていると、膝の裏が圧迫されて静脈に血栓(血液の流れが滞り血液の塊)ができる病気(深部静脈血栓症)だと言う。

特に飛行機の中は、乾燥している(湿度20%以下、気内圧0.8気圧、酸素濃度も地上の約80%)ため気づかないうちに身体からは大体80g/hr位の水分が逃げているという。長時間のフライトで身体からの水分の減少と血の塊が血管中を流れて肺に行き、呼吸困難や重傷の場合は死に至ってしまうという(急性肺血栓塞栓症)。

これらはエコにミークラス以外のファーストクラス、ビジネスクラスや自動車、バス・トラック(長時間乗車)でも当然危険性はあるという。(日本旅行医学会では「ロングフライト血栓症」の名前で注意を呼びかけているという)

例えばヨーロッパに行く場合は、フライト時間12時間とすると約1リットルの水分が身体から出て行ってしまうことになる。

成田空港では、H18年度に重症患者が15人運ばれうち2人が死亡したという。軽傷を含めると年間100人~150人くらいが発症していると見られるそうだ。(朝日新聞)

症状としては、片側の足のむくみや痛みなどもあるという。症状の出る期間は、機内、空港、そして旅行後1週間以内に起こるという。マスコミ等の報道では、飛行機内や飛行機を降りた空港で歩き出した時に倒れることなどがいわれているが、家に帰ってから2~3日してから起こったものが、飛行機による血栓症だという。

機内で気をつける事は、2~3時間毎に1回は少し席を離れてトイレまで歩き、軽く屈伸をしたりする。座ったままシートベルトをゆるめて足をこまめに動かす(かかとを床につけたまま爪先の上下運動。ふくらはぎだけでも動かす)ことは必要といわれている。

また、水分を適度に取ること。水分は1時間にコップ半分くらいの水やジュースとし、コーヒーやアルコールは利尿作用があるため、脱水症状の原因になるため気をつけることが必要という。

席を離れて足を動かすことにより足に体重がかかり、歩くことでその体重を支えるため足の筋肉が全体に動いて血流を良くする。座っていると血液が脚の下方に溜まってしまうためだという。

特に、中高年の人はトイレが近くなるため水分を控えたり、隣の人に遠慮してトイレに立たない、という人が多いようですが、この謙虚さが生命の危険を招くこともありるので過剰な遠慮は禁物だという。

足の腫れや痛みが出た場合に整形外科に行ってしまい中途半端で終わってしまうことがあるというが、長時間飛行機に乗り足の腫れや痛みが出た場合には、「血管外科」や「循環器科」に行き、飛行機に長時間乗った後に症状が出たことをはっきり伝えることが大切だという。

社団法人日本旅行業協会

Monday, August 27, 2007

第57回荒川区民水泳競技会に参加して

昨日8/26は、荒川区にH17.4に引っ越して3回目の区民水泳大会があり参加した。区民水泳大会といっても小・中・高・大・一般の申込人数263人、エントリー人数416人とかなり参加人数が少ない感じがする。昨年を調べてみると各々322人と528人で少し減少している。

参加して感じることは、本当の区民が参加する工夫がされているのかという感じがする。区民プールに行くと結構大勢の人数が泳いでいるし、水泳教室も華やかりしこの頃である。

しかし、このようなお祭り的な区民大会というと主に小・中学生の大会のような印象を受けないでもない。特に一般の人達が参加できる工夫がもう少しあってもいい気がする。例えば、同じグループで泳ぐ人達の年齢区分にしても大きく29歳以下、30歳以上の2区分で、4年前からやっと50m自由形と平泳ぎにだけ50歳以上区分が設置された。

私は、どちらかというと自分のタイムで体力の維持が出来ているどうかという観点で泳いでいるし、他の大会にも記録を目標に参加しているが、30歳の人と58歳の人が競争して着順を決められるような雰囲気はあまりよろしくない。

大会に参加して上位に入賞することは誰にとっても嬉しいことではあるが、何も賞状やメダルが欲しいというだけで参加するしないを決めているわけではない。
出場する人がいないだろうから年齢区分を設定しないではなく、もっと参加しやすいように年齢区分などきめ細かな配慮が望まれる。

区として区民の健康増進や健康維持の観点からこれらのイベントを利用して積極的に区民に働きかける必要があるのではないかという気がしている。

因みに今回も昨年同様参加した種目は50歳区分50m自由形と30歳以上区分100m自由形で、各々の記録は、32秒50、1分15秒17で、50m自由形は昨年の記録32秒11を更新できなくガッカリの心境であった。

Monday, August 06, 2007

乳酸菌と腸内細菌について


健康に関する乳酸菌や腸内細菌は結構誤解をしていることが多いという気がする。

・乳酸菌は、胃や十二指腸を通過するときに胃酸や胆汁によってほとんどが死滅する
・例え死なずに腸に届いたとしても既に腸内にいる善玉菌の縄張り内に住むことが難しい(住む保証がない)
・死んだ乳酸菌は、食物繊維と同じようなはたらきをする。つまり、ジャマな悪玉菌の死骸を吸着して、体外へと連れ去ってくれる。おかげでキレイになった腸内は、善玉菌が住みやすく、増えやすい環境になる。
・そのため、善玉細菌を毎日飲み続けることで効果を持続させる
・赤ちゃんは、生後3~4日になると突然ビフィズス菌(乳酸菌)が登場して、5日目には大腸菌等を追いやって、ビフィズス菌(乳酸菌)が腸内で最大の勢力を誇る状態になる(ビフィズス菌(乳酸菌)が他の菌を圧倒するような状態になると、腸内フローラが安定し赤ちゃん自身も不安定な時期を脱し下痢や感染症を起こしにくくなる)
・便が腸の中に長い時間残っていると、それをエサに悪玉菌が増殖、悪玉菌の作り出すアンモニアやアミン、硫化水素といった有害物質が腸から吸収され、血液に乗って全身に運ばれる(便秘が長く続くと頭痛・肩こり・肌荒れなど様々な症状が起きてくるのはこのため)
・腸内で善玉菌優性(酸性)と悪玉菌優性(アルカリ性)で便の色が各々黄色-黄褐色-茶色-焦げ茶色に変わる。また便の臭いも各々弱いから強い状態となる
・腸内細菌割合は、老年期になると成年期に少なかったウェルシュ菌が急増する
・タンパク質が腸内でウエルッシュ菌などの悪玉菌に分解されるとアンモニア・アミン・インドール・硫化水素などの毒素が生成する。これが体内に吸収されて・便秘・下痢・高血圧・ガン・老化促進の原因となる。また、肝臓に大きな負担をかけ肝臓病の原因となる。乳酸菌はこの毒素の生成を防ぐ。
・乳酸菌には、植物性も動物性もない。由来が植物に限定されるものはなく、植物由来だから良いと思いこむのは早計
・カルピスは乳酸菌を殺菌して出荷している
・殺菌発酵乳をマウスに投与し続けると平均寿命が長くなる、腹水がん細胞を移植したマウスに与えるとガンの増殖を抑えられる
・乳酸菌は、例え腸に届く前に胃酸で死んだとしても、その菌体成分が小腸の免疫機能を活性化する
・死菌でも効果があることをメーカーはいいたがらない
・腸内細菌は約100種類100兆個の数がいるといわれる。(人間一人の身体の細胞数は約60兆個といわれる)Y社の乳酸菌は1個の容器に150億個の菌が居るとして全く死なずに腸に辿り着いたとしても腸内細菌全体からすると0.001%程度である。

我々は結構メーカーの宣伝文句に都合が良いように踊らされている部分もある。特に健康食品や健康器具とやらには十分気をつけることが必要な気がする。「溺れる者は藁をもつかむ」と昔から言われている。効くか効かないかに関して「プラセボ効果」というものがある。されど健康は誰もの願いであることから正しい知識を得る必要がある気がする。
(上の写真は8/4朝日新聞より引用)

Friday, August 03, 2007

逆転参議院を聞く-「安倍不信任」そのものを読んで

2007.07.31の朝日新聞朝刊に蒲島郁夫・東大教授(政治学)の論評が出ていた。

(1)何故自民は大敗したか
経済発展の果実を、公共事業や農産物保護の形で農村部に分配してきた自民党の伝統的システムが小泉前首相によって壊され、それに対する業績評価を阿部首相が受けたことにある。・・・
安倍首相自身は、市場主義というよりも伝統的な自民党のシステムに乗ってきた人だが、都市部の有権者の支持を求める方向に変わって行かざるを得なかった。けれど都市部の有権者からみれば首相の改革は小泉氏に比べて不十分で、農村部からは伝統を壊した小泉さんと同じに見え、双方の有権者からの支持を失った。

(2)民主党の勝因は
小沢代表が農家への戸別補償という直接的なメッセージを送ったのが農村部の指示をもらった。更に民主党には年金の長妻昭氏のような政権党の問題点を厳しくチェックするという野党の役割に徹して、ヒットを打てる人が出てきた。それが全国的な雪崩現象につながった。

(3)有権者の側に変化はあったか
都市部の無党派層が投票に行った。この結果、公明党と自民党の組織票が埋没した。

(4)有権者の投票行動は
旧来型の組織にとらわれず、情勢調査にも関心を持つ無党派層が増えてきた。

(5)民意を政党はどう受け止めるべきか
政権の業績評価的な部分があるうえに、衆院に比し候補者と有権者の関係が遠いことから、その分党首や党への評価が直接結果に反映しやすい。

(6)それでも首相は続投の意志を示した
首相は信念の人とのイメージを持っていた人が多かった。しかし、意外と政権にしがみつく人なのだというイメージがついてしまった。若くして選挙の顔として登用された首相だが、結果的にその役割を果たせなかった悲劇がある。また、続投を簡単に許す自民党にはかつての活力が感じられない。

(6)民主党はどう行動すべきか
参院選で公約したことを、財源も含めて具体的な法案にし、衆院に突きつけることが出来るかどうか。

簡略化したが、上記のような内容を非常に分かり易く論評していて具体的だ。私は特に(1)の「小泉改革に比べて不十分では・・・」の部分は全面的に賛同する。(郵政民営化反対組の取込、政治資金の不透明さをかばい続ける、社保庁改革、教育再生会議での指導力・・・)
(6)の大敗でも続投を簡単に許す自民党の活力の問題などもう少ししっかりして欲しい。
一方民主党の長妻氏の役割は非常に大きかったし、このような議員にエールを送りたい。

Tuesday, July 31, 2007

「壊れた脳 生存する知」を読んで

脳梗塞後の脳と梗塞を起こした人はどうなってしまっているのか少しでも知りたいと思い「壊れた脳 生存する知」講談社 山田規畝子著を読んだ。著者自らが医師で若くして3回も脳梗塞を経験した体験談を著した貴重な記録であるという。他人(医者を含む)にはその症状が具体的にどうなっているのか理解してもらえず悶々とする。非常に興味深く読んだ。また、認知症と高次脳機能障害の違いなどがよく分かった。

高次脳機能障害→高次の脳の障害→つまり思考、記憶、学習、注意といった人間の脳にしか備わっていない次元の高い機能が脳の損傷によって故障する或いは失われる傷害で具体的には下記のようなことが現れるという。
 ・靴紐が結べない
 ・洗濯機やテレビの使い方がわからない
 ・スプーンやフォークをどうもって良いか分からない
 ・箸が使えない
 ・歯磨き粉のチューブで歯を磨こうとする
 ・長年住んでいる自室の間取りを忘れる
 ・近所で迷子になる
 ・「敬礼をしてください」といわれたのに「バイバイ」と手を振る
 ・隣に座っている友人を見て「猿がいる」という
 ・ボールペンで髪をとかそうとする
   ・
   ・
   ・
 形の認識が苦手となり、特に頭頂葉のダメージでものの位置関係が理解しにくくなるという。
 ・靴の爪先とかかとを逆に履く
 ・配膳盆をびちゃびちゃにする
 ・和式便器に足をつっこむ
 ・トイレの水の出し方を思い出せない
 等々

また、視覚失認(視覚的にはものが見えているが「脳がものを見ている」のとは明らかに違う。つまり脳は目で見たものを見たままに正しく分析できない)、記憶障害、注意障害、喚語障害等色々な障害が出る。高次脳機能障害は知能の低下はひどくないので自分の失敗がわかると
いう。これはおかしな(脳である)自分が分かるから尚更つらいという。球麻痺症候群(舌咽神経・迷走神経・舌下神経が麻痺→このため喉が麻痺し嚥下困難、構音障害(発音が正しく出来ない症状)、咀嚼障害を生じるという

正に父の入院前このような症状が既に出始めていたようだ。周りから見ると食事の時にご飯茶碗も押さえなく、箸使いも何か変で口の中に入れたものが唇のコントロールが利かなくヨダレのように垂らす、食べているものが飲み込み難い症状が出ていた。

その他、更に今になって思い返すと「半側身体失認」と「半側空間無視」(自分の左半身や左側の空間に対し注意が向けられない)のため左側の空間に注意が行かない。その結果、例えば狭い場所を通ろうとするときものにぶつかる、ノブの付いた開き戸を開けるため自分の立ち位置がおかしい。いすに座るのにばかに遠くから腰を下ろそうとする等通常の感覚とは異なる仕草があった。

脳梗塞を起こした人でも、その後の強い意志により訓練をすることで脳内の変化として「グリア細胞が増えて再び情報が電気信号として脳内を走り出す」という正に生命の神秘といえることも不思議と起きている可能性を指摘している。

この本を書くのに色々な方にお世話になったと述べているが、先ずは本人がいかに頭で考えることと現実の動作のギャップを克服し乗り越えていくかという強い意志で乗り切ったかが理解でき感動せずには居られなかった。本人の強い意志以外には何もないと思われる。
機会があったら是非一読をお薦めします!

Monday, July 30, 2007

出血性脳梗塞の結果

父は慢性硬膜下血腫の約3ヶ月後、一過性脳虚血発作を起こし入院したが、特別な治療も受けずに問題ないと退院した。足の衰えが出てきていたため退院後の歩行訓練は、田舎で毎日日課として自らがやっていた。
その10日後くらいから、東京に連れて来たら徐々に左足が動き難くなる、左手も動きにくくなる、食べ物をうまく飲み込めない、食べたものを口から垂らす、トイレの場所がわかりにくくなる等の症状が2日程度でみるみるうちに進行した感じがした。そのため病院に連れて行くと脳梗塞だと診断され入院した。入院の翌日の朝方右半球の脳内にかなりの出血が拡大したが高齢のため手術はしないことに決めた。その結果

左半身(手足)が麻痺し
目を閉じた状態のままで
言葉を発することが出来なく
食べることも出来ない
寝たきりの状態となっている

現在は脳の腫れも収まり病院のベッドで点滴での栄養補給を終了し、経管により鼻から胃に直接栄養剤を補給し始めた。

この様な状況になって居る人が何をどのように考えているか我々は全く知るすべがない。
毎日見舞いに行くが病人との情報のやりとりが全く出来ないのはつらい。
痛い所はないか、痒い所はないのか、何かして欲しい事はないのか等・・・。

しかし、右手は握力があり「握って」というと握ることができる事に気がつく。だがそれは脳の反射で握っているのかもしれないといわれた。確実に本人に意識がある場合は、握った手を「離して」といったら離すことが出来る、それなら本人の意志で出来ていることだと言われた。でもなかなか握った手を離すことはしなかった。でも「握って」というかけ声に反応してすぐ握るため本人の意志だろうと思えた。声掛けは伝わって聞き分けはできているようだ。

入院一週間程度過ぎた時点で何とかコミュニケーションを取りたいと思い、特に父は手紙を書くのが好きだったためボールペンを握らせて寝た状態て目をつむったまま、紙を用意したら自分の名前をひらがなで書くことが出来た。この時の感動といったら表現できないほどの嬉しさが込み上げてきた。

痛い所、痒い所はないかと聞くと「ない」とひらがなで書いた。これでやっと何とかコミュニケーションがとれると思ったが、身体の調子の良し悪しが影響して又書けない日が何日か続いた。

その後、見舞いに行くと隣に入院しているおじいさんが今日我々の他に誰かが見舞いに来たという。いったい誰だろうと思い看護師さんや受付に聞くが分からない。父にボールペンを握らせて書かせてみると見舞いに来た人の名前を漢字で書くことが出来た。人間てすごいものだという感動が湧いた。

今後どのようになっていくのかが非常に気にかかるが、病院からはあまりその後の経過や状態についての話がされない。家族としては非常に心配で色々な情報をWEB上から探している。このような状況に疑問を感じながらもある程度の一般論的な話でも聞かせて貰うと有り難いと思うが、色々なことを考えると主治医から聞き出せない部分がある。

Sunday, July 15, 2007

「マニフェストを読み解く」を読んで

2007.07.15朝日新聞朝刊の「07'参院選 マニフェストを読み解く」を見て感じた事。

①高山憲之 一橋大学教授(公共経済学)によると5千万件もの年金記録が宙に浮いた背景には、現場を軽んじる日本の組織文化がある。年金の設計には人も予算も投じるが、後は社保庁に丸投げ。与党が社保庁の職員や労組を攻撃するのは気がかりだ。ガバナンスが決定的に欠けている。政権が交代しない限り社保庁は解体され、非公務員型の公益法人になると述べている。

ここで感じるのはガバナンスが決定的に欠けているには全く同感であるが、これは現状の体制を維持している自民党と役所の馴れ合いそのもの(常に自民党が官僚機構を温存している)である。今時現場を軽んじる日本の組織文化など霞ヶ関とその一部部分にしかない。眼力が問われる。

②広田照幸 日大教授(教育社会学)によると小泉時代の教育改革は、制度や補助金などの国の仕組みを変える構造改革の一部として進み、安倍政権は教育を中心に規範意識を重んじる教育基本法改正の保守的な流れを強め、学校選択や学校評価で競争を加速させようとしている。両者を貫くのは、予算を増やさず学校現場のコントロールを強める方向で教師の創意工夫や子供と向き合う時間を奪っているという。

この指摘は、どのような点がそのような結論に結びつくのか、また何を意図しているのか説明が不足している気がする。もう少しポイントを絞った所で丁寧な説明の中でコントロールが強められているという説明が欲しい。私のようなボンクラ読者には行間が広すぎて理解及ばず。

③片山義博 慶大大学院教授(地方自治)によると小泉改革は分権の本質を外していた。分権のかけ声でやった事は、中央集権の補強と温存だった。分権を進めるには、分権時代の主役である議会を改革する基礎工事が必要なのだ。先ずは議員の選び方から変えよう。教員の兼職を認めたり、サラリーマンがなりやすい制度・・・。道州制の推進も掲げるが、誰のために、何の目的でやるのかはっきりしないと述べている。

小泉政権がいかにも改革を推進・断行したかのようにワンフレーズパフォーマンスに踊らされていた事を指摘していて同感する。分権時代の主役である議会の基礎工事論は全く同感する。議会自身で議案を提案する比率が数パーセントだという低さは何を物語っているのか? お飾り議員の名誉職に税金ドロボーはまっぴらごめんだ。

④工藤泰志 言論NPO代表によるとマニフェストは出せばいいというものではない。明らかに内容が劣化しているのは自民党だ。スローガンと課題の羅列という従来型の公約に戻ってしまった。小泉政権ではマニフェストの意義が意識されていた。今回の参院選は安倍さんの「やりたいこと集」だという。「美しい国」の中身も何時までに実現するのかも分からない。本格的な消費税論議を参院選後に先送りしながら、抜本改革をやると宣言している。いったい、どんな内容の税体系を、何時までに作るのか。具体的に書いて約束してこ
そ、マニフェストだ。・・・問われているのは有権者の眼力だろうとある。

マニフェストについては、意図的に後退させている点を鋭く指摘している点には同感である。よくもこのようなマニフェストをぬくぬくと出しているという気がする。
政党は応急措置でごまかし続けるのではなく、歳入改革の具体像も含めた社会の全体像と選択肢を提案すべきだという点に全く賛成する。常に選挙は有権者の眼力が問われている。

Friday, July 13, 2007

上海、抗州、烏鎮への旅

中国上海・抗州・烏鎮に行ってきた。
上海は、噂には聞いていたが高層ビルが林立し10年くらい前の中国のイメージを吹き飛ばしてしまう。高層ビルの中には富裕層をターゲットにした400m2位のオク(億)ション。ベイエリアの浦東新区で中国のマンハッタンといわれる所。遊覧船での夜景は香港の夜景を凌駕する。ビル群へのライトアップとイルミネーションは最近その照明デザインをベイエリア全体で変えたという。なかなか素晴らしい演出だ。

上海の高層ビルは2000棟を越えて100メートル以上の建築物が140棟以上、平均12日に1棟の割で30階程度のビルが出来ているという。一方では地盤沈下も深刻化しているようだ。
今建設中の森ビルが建てている101階建て492メートルのワールド・フィナンシャル・センターは完成時には世界一の超高層ビルとなるという。

空港と浦東を結ぶ30数kmを約8分で結ぶという。日本のリニアはまだ実験線でしかない。リニアに関しては日本が進んでいると思っている人が多いいと思うがそうではない。

高速道路は基本的に4車線、5車線の所もある。市内は左右に一車線ずつ自転車・バイク車線がある。これがまた片側通行らしいが、何でもありの中国であろう平気で逆らってバイクにリヤカーを付けて走っている光景が見られる。ETCはまだない。

現地のガイドからは、上海雑伎団は世界一の演技をするが、加えてドライバー達も雑伎団並の運転だから驚かないでという。中国は右側通行であるがどこが走行車線と追い越し車線か全く検討もつかなない走行をしている。一番左側から右側までいって追い越す車もあれば、その逆もある。また、クラクションを鳴らし続ける車もある。何だか道路が無法地帯にも感じられる一面だった。

抗州の西湖は毛沢東をはじめ周恩来等歴代の最高責任者が訪れた場所だという。しかし、遊覧船で回ってみたが何故ここがそのような観光の名所なのかよく分からなかった。家内は訪れてみたい一つに西湖をあげていたが、私は余り感動がなかった。しかし、中国にあって少し見直した点は抗州市内は当局の方針でもあろうかと思われるが、街の中や道路がきれいに清掃されていて上海から行ったら見違える感覚となる。

烏鎮は、柳と運河の街であるが、いまいち風情を感じられなかった。それというのも運河の水が濁っていて日本の梅雨同様湿度が高く、温度も高くあまり風情を感じる時期ではなさそうだったのが要因か?

今回は、朝昼夕とずっと中華料理で最後は少し飽きが来た。中国国内の所得格差は凄まじいようだ。都会と農村の生活の差は今後どうなっていくのだろう。特に、気になるのはどんよりした空気が上海だけでなく抗州、烏鎮でも同じような感じであったことだ。昔霧のロンドンといわれた感じが今中国で起きているのか?

バイオフィルムって何だ?

Biofilm(バイオフィルム)とは、粘性のあるフィルムで、その中に複数の種類の細菌が共存して複合体を形成し、固体の表面に付着した状態のものの総称だという。(大阪大学歯学部・恵比寿繁之教授)以前から風呂場や流し台の排水溝配管付近に付着しているヌルヌルしたものが気になっていた。また、歯垢にもヌルヌルしたヌメリがあるのも気になっていた。その他水路や水槽などにもヌメリが付く。

H19/7/11 NHKのためしてがってんでは、オーラル・バイオフィルムについての話がされていたため、少し調べてみた。このようなバイオフィルムを作る生物の生存のための進化には驚かずにいられないが、一方人間にとっては、一面非常に困難な問題が起きている。

NHKテレビでは、食べ物や唾液を飲み込む時、肺側の弁の締まりが悪くなるため唾液や食物が気道から肺に入りそれに付着していた口腔内細菌(バイオフィルム内に繁殖)が肺炎を起こすということだった。
高齢者や体の弱った人が肺炎でなくなるケースが多いというのが不思議に思っていた。肺側の弁の締まり具合が悪くなるのは舌の運動能力の低下によるものだという。

このバイオフィルムの除去はなかなか難しく、化学的処理と物理的処理があるが、特に口腔内歯周病予防は歯磨きのブラッシングをしっかりするのが一番の方法のようだ。一方、化学処理の方は、塩素やオゾンによる滅菌、物理的処理は熱や物理的に除去する方法がある。

このように我々の身の回りのことでよく分かっている事だと思っていたら、結構最近の研究分野だったりもすることがあることが分かった。先にも触れたように生物が生き抜くための進化つまり遺伝子変化などすさまじい知恵が隠されているものだ。

Thursday, June 28, 2007

BAEREN BEERの贈り物


先日ドイツにアメリカから短期の交換留学している息子からBAEREN BEERの贈り物が届いた。しかし発送先はなんと岩手県の盛岡市からであった。ドイツ旅行の計画が頓挫してしまったためせめてドイツの本場のビールの味を楽しんで欲しいと息子が贈ってくれた。

ここの醸造所はかなり味にこだわりを持って世界一に挑戦するという意気込みだと。100年前の設備が残っていた設備を持ってきて、伝統的な醸造技術を使って造っているそうだ。

ビールの味に疎い私でもなんだかBAEREN BEERを美味しく感じて飲んでいる。
もう少しビールの味も含めてワインなどの味が分かるようになりたいと思う。

Sunday, June 17, 2007

しょうぶ沼公園



北綾瀬にしょうぶ沼公園という公園があり、花菖蒲40種で約5000株が咲いているという。
夕方6:50頃見に行ったが、日中は暑かったのに夕方は涼しい風が吹いていた。この時間はさすがに人出は少なくなったが、でもカメラを持った人達が花菖蒲や紫陽花の花を収めている姿が目立った。

6/11~12に花菖蒲祭りが催されたというためか今日は少し満開を過ぎた感じだった。でもやはりこの季節は花菖蒲であったり、紫陽花であったり梅雨の季節の風物詩の一つだ。

Thursday, June 14, 2007

東洋のコートダジュールと富士山




西伊豆の岩地温泉という地区は瓦屋根の色をオレンジ色に極力統一している。南仏のCOTE D'AZURを模しているのだ。青い海、白い壁、オレンジ色屋根。

伊豆の西海岸は基本的には海に溶岩が流れ込んだ急傾斜地に家々が立ち並んで集落を作っている。

これらの集落は海岸線に沿って点々と並んでいて地域地域の特徴をそれぞれ出している。

私はよく雲見温泉や石部温泉で海水浴を楽しんで、特に石部温泉では泳いだ後水着着用のまま温泉で暖まるのがとても気持ちが良かった。その隣の岩地温泉ではあまり泳いだ記憶がないが道路の上から眺める海岸と家々の織りなす景色は中々のものだ。

国道上に止まって下を見下ろすと家の屋根がオレンジ色にぬられていのが分かるが、車からでは気がつかないで通り過ぎてしまう可能性あり。写真の写りは余りよくないが通りがかりで写真を撮った。西海岸から見る富士山も綺麗だ。

ついでに同日に伊豆長岡から見た富士山も迫力があったが写真はイマイチです。

紫陽花の季節





昨日伊豆の実家に帰ったらアジサイが綺麗だった。
今日(6/14)は関東甲信地方まで梅雨入りしたという。
この時期はやはりアジサイが人の心を癒してくれる。
梅雨時の雨に濡れたアジサイは本当に清々しくしっとりした感じが何ともいえない。
花の微妙な色の違いが何ともいえない。

Monday, June 11, 2007

花や音楽のある生活


従来私は花のある生活についてあまり感心がなかった。
最近はワイフに言われたからというのもあるが、草花って結構人間の心を癒してくれることが感じられるようになってきた感がある。

しかし、根っからの草花の名前音痴で実はあまり花の名前を知らない。オーソドックスの代表的な名前はわかるものの少し草花の名前くらい覚えたいと思うようになった。

これも年代の影響かよく分からないが草花やさり気ない絵があるといい気分になってくる気がする。

更に最近は図書館からクラシックCDも借りてくるようになった。何が変化を起こしたかしれないが結構気が休まる感じがする。賑やかなテレビより軽めの音楽は結構いい気分にさせてくれる。今は服部克久の音楽畑の中から何枚か借りてきて聞いている。

いつまで続くのか知れないが食が変わるのと同じような感じなのか?

Tuesday, June 05, 2007

自宅洋式トイレの小用はどっち派?

自宅トイレで小用を足すときに立って済ます派、座って済ます派のどちらですか?

以前から気になっていた事で、大分前になるがテレビを見ていたら自宅の洋式トイレで小用をすると便器内から小水の飛散飛沫が数千のオーダーで飛散するというような事が放送されていた。

私としては、以前から結構気になっていたことなので立って済ます時、どのような所にスポットを選ぶと飛散が少ないのか、結構色々ためしてみていた。

水たまりの真ん中は基本的に飛散が多いことが感覚的に分かる。そこで色々試してみたが水表面と便器の接触面で立った位置の一番手前(便器壁面寄り)当たりが飛散が少ないのかなと思っている。

基本的に水表面と便器壁が接触する当たりは水面の面部に当てるより少ないものと感じている。

このようなことは子供が成長する時を含めて結構トイレのアンモニア臭が気になった時期から気になったことだ。当時は子供が勢い余って便器内から便器や便器外にそらしてしまうのが原因と考えていた。

それにしても、トイレ内のアンモニア臭が残ってしまう時期が大分続いたような記憶がある。このときはトイレをいくら掃除してもにおいが消えなくなってしまった時期があったように思う。

そのようなことで先のテレビの放送をみて小用時の飛散飛沫の多さに驚き、何とかならないものかと考えると座ってする方法は問題解決になる。しかし男性にとっては面倒くさいという一面があることも確か。

一律にどうするというのではなく、ジャージを履いている時など座ってすることにしている。また話は少しそれるが、最近では、朝食事後大をする時、歯を磨きながらするようになったら歯を磨く時間が確実にとれるので気に入って座ることの良さがある事に気がつく。これは小用とはあまり関係なし。

そんな事で男のトイレ事情なるものをインターネットで検索してみると清潔志向等で結構座る人達の割合が多くなってきているようだ。

だがしかし、日本のこの程度の事を気にしていたら海外旅行はなかなか出来ないという事のようです。
世界のトイレ事情の一部を参考にして見て下さい。
主にアジア
フランス

Wednesday, May 23, 2007

マスターズ春の短水路大会結果

だいぶ日にちが過ぎたが4/30(日)に春のマスターズ短水路大会(辰巳水泳場)に参加した。
出場したのは、いつもの通りで50m,100m自由形であった。今回は冬の期間に少しやる気を出して自分でじっくり泳ぎの確認したり、インターバル練習の工夫や泳ぎ方の姿勢などに気を遣って泳いでいる積もりであったが、練習回数は週2回程度と増やしたわけではなかった。

当日は、両種目とも午後で、結果は50m自由形が32"44、100m自由形が1'16"25であった。本人としては先程の練習への思い入れなどもあってもう少しいい記録を期待したが、いつもと変わらずであった。

何とも100mの最後は不甲斐ない泳ぎとなって手足が動かない状態だった。
仲間に50mのスプリットタイムを聞くと50m自由形の時より少し速かったと聞いて、75mからの自分の泳ぎが出来ていなかったのがわかった。前半の勢い込んだつけが後半一気に出てしまった格好となった。

これも隣の人に引っ張られてしまったのが影響したのだが、なんと隣の人は日本新記録を出していた。そのような人に引っ張られた自分が少し情けない感もした。全く他人の記録など眼中になかったから。

もう少し自分の泳ぎが出来るように普段の練習をしっかり確認しないといけない。いい訳となるが直前の1.5ヶ月くらい前から父の健康障害などで気持ちが少し緩んでしまったのがあったかなという反省があるが、やはり年齢がある程度になると現状維持が精一杯で、記録が伸びるのは難しいのかという気持ちになってくる。でもまだまだやれるのではという気持ちだけは持ち続けたい。

Tuesday, May 22, 2007

山崎正和氏の地球を読む

読売新聞2007.05.20掲載の「山崎正和氏の地球を読む」を読んで
タイトルに「職業の権威と責任」、「プロを敬う社会に」、「素人優位の風潮 根深く」があり、今の社会状況の一端を指摘していて同感する部分もある。ここで少し物足りなさを感じるのは、ではどうすべきかというところが余りにもあっさりしすぎている。実は何がそうさせてきたのか、そうなってしまったのかが一番の関心事である。原因が分からなければ対策の取りようがないことは明らかだから。

内容として次のような例を挙げている。
・電車の踏切に飛び込み、迷い込んだ女性を救出し自分は殉職した警察官
・親の執拗な責任追及により自殺した小学校の校長
 (報道で避難されるのは教師だけの姿)
・病院不祥事の報道が氾濫する中で医師の士気と使命感の低下
 (インフォームドコンセントが権威と責任を放棄し始めている) 
・官僚バッシング(正確なデータ対応で素人の怒り声)
・政治家(政治のポピュラリズム化)

この中でいくつかの言葉が出ているがこれらを並べると何か見えてくる気もしないではない。
・権威と権限・権威と責任感
・自己犠牲と尊敬
・社会の規範
・惻隠の情
・ノーブレス・オブリージュ(高貴なるものの責任)の低下
・自尊心
・矜持と勇気
・居丈高な親
・低頭する教師
・親の保護責任
・教師の責任
・教師の尊敬
・人知の伝統
・プロフェッショナリズム破壊
・専門性軽視
・素人優位
・医療訴訟
・患者さま
・・・等々

最後に「社会の倫理性を自然に高めるためには、人が職業人の誇りを抱き、結果として「恥を知ること」が第一である。その際、「高貴なるものの責任」は本人がまず自覚するのが当然だが、この自覚はその高貴さを社会が敬うことで支えられている。・・・社会をあげて彼らの実像を讃え、一層の使命感へとおだて上げる道はないものだろうか」という点に関して「高貴さを社会が敬うことで支えられている」には同感するが、締めくくりとして何とも空しさを感じざるを得ない。

Sunday, May 20, 2007

テレビが世の中に及ぼす影響

安部首相がいう教育再生会議の中でも議論・検討してもらいたい部分がある。それはテレビが世の中に与える影響も非常に大きいものがあると考えるからである。
よくいわれる「視聴率」の高低は業界が最も重視する指標だと。その結果、今のテレビ番組の編成となっている。

本来テレビが持つ役割は何なのかという事についてもう少し放送する側が考えるべきという点と学校等の教育にあっては、メディアリテラシーについて学ぶ機会を与えるべきという感がある。

NHKは「日本放送協会 番組基準」、民放は「日本民間放送連盟 放送基準」があるという。
NHKもそうであるが、特に民放については番組内容が現状で「放送基準」に照らして適切かどうか非常に疑問に感じる。

民放の放送基準について内容を少し引用すると、
「民間放送は、公共の福祉、文化の向上、産業と経済の繁栄に役立ち、平和な社会の実現に寄与することを使命とする。
...
放送にあたっては、次の点を重視して、番組相互の調和と放送時間に留意するとともに、即時性、普遍性など放送のもつ特性を発揮し内容の充実につとめる。
1.正確で迅速な報道
2.健全な娯楽
3.教育・教養の進展
4.児童および青少年に与える影響
5.節度をまもり、真実を伝える広告 」
としている。

先日「誰がテレビをつまらなくしたのか」立元幸治 PHP新書を読んだ。テレビの品性低下について同感する所がたくさんある。
例えば、
・視聴率さえよければ番組の内容がどんなものであろうともいっこうにお構いなし
・テレビがバカを増殖させる
・ワイドショーなど興味本位に事実を伝えようとするあまり、必要もない音楽を矢鱈に流す神経
・どこを向いても韓流
・若者に媚びるドラマばかり
・お祭りの日常化(非日常の強調)
・行き過ぎた悪ふざけ
・ただひたすら情報の垂れ流し(何が重要か分からなくなっている)
等々いくらでもある。

私もそうであるためあまり大きな事はいえないが、前述の本を引用すると
「・・・テレビを見るということは、何ら努力を必要としない。与えられたものをただ眺めるのみで、そこには自主的なものは存在しない。寝ころびながらテレビという媒介を通じての政治、社会批判では、真の具体的な考え方は生まれてこない。テレビを少し遠ざけて自主的に考え行動して初めて具体的策は生まれてくるというものである。-朝日新聞 (西ドイツシュミット首相が国民に呼びかけた(1日/weekテレビを消そう)

また、こんな記述もあった。
・あなたがテレビを見ているのか、テレビがあなたを見ているのか 主役は誰だ?・・・

民放はコマーシャルで成り立っているが、ザッピング(リモコンで頻繁にチャンネルを変えたりビデオデッキ操作)問題がある。どう対処しようとしているのか? 面白くもない誇張された映像を見たくない人が多くいることがわかる。このコマーシャルを前後して同じ映像の繰り返しが頻繁に行われ視聴者を辟易させている。

放送メディアは、番組を通して良質の文化を築く役割がある。静かに思考するような番組が減ってきているという。放送局側は、謙虚さ、節度、品性など私達が大切にしてきたものから遠ざかっていっているという。

ここで再度自らの局の放送と社会への影響度合いを長期的なスパンで見つめ直して見ることが必要と考える。

Thursday, May 17, 2007

慢性硬膜下血腫

3月中旬過ぎ父(88才)が慢性硬膜下血腫・水腫で緊急手術をした後退院した。入院は9日間であったが、ベッドの上では頭から血腫と水腫排出の管が付けられていたいたせいもあり、体を余り動かせない状態であったため特に足腰の筋肉が衰え歩行困難となった。

退院後はリハビリのため東京のマンション内(それまで伊豆で一人暮らしであった)の廊下で午前・午後とかなり一生懸命衰えた足腰の筋肉を取り戻すべくリハビリのため歩行訓練を一生懸命やった甲斐あって、ある程度歩くことが出来るようになり、2ヶ月検診を受けた後、昨日伊豆に戻ってまた一人暮らしが始まった。

慢性硬膜下血腫で父に現れた症状は、亡くなった母の仏さんに花を飾ろうとすぐ近くの畑に花を摘みにいってしゃがんだまま立ち上がれなくなった。左手、左足が麻痺して平衡感覚がなくなってしまったらしい。

通りがかりの人に助けられて家の前まで連れてきてもらったが、そこで今度は転んで再び立ち上がれなくなってしまった。再度通りかかった人に助けられ、病院に搬送してもらい診察を受けると、伊豆の共立病院(元国立病院)では手術が出来ないと伊豆長岡まで救急車で搬送された。

60年以上のんびりとした伊豆での暮らしがなんといっても合っていると話す。やはり年を取った後の東京は味も素っ気もない感じがするのか。近所に話し相手になる知人・隣近所の人がいるわけではない。人が活き活き生活するということは、単に暮らしが便利なだけではその人にとって満足できるものとはならない。当たり前のようだが生活習慣や価値観の違いは難しい問題だ。

近くに東京都のリハビリテーション病院があり、手術を受けた病院の先生から紹介状をもらい幸い診察とリハビリを受ける機会ができたが、父は母の看病で大分リハビリに通った経験からある程度の運動の仕方は分かっているから、自分一人でもできるという感覚を持ち、もう一人での生活が可能だと判断し、元の生活に戻っていった。

このような中、我が家では父の病気も大変であると思うが、もっと大変であったと思うのが家内であった。半日はパートタイムで勤めている中で、三度三度の食事をはじめ掃除・洗濯、午前午後のお茶など相当な負担が掛かってしまった。その反面、現実に男は誠に何もできないこととなっていた。もう少しサポートができるようにしないと駄目だとつくづく思い知らされた。

それにしても違った環境の中で暮らしてきたもの同士が短期間であれ一緒に暮らしてみると生活パターンの相違、娯楽、趣向の違いなど結構いろいろな違いがあるものだと知らされる。

誰でも歳を取り、同じ道を通ることは間違いないが、これらのギャップと如何に対処していくのか前向きな対応で乗り切って行きたいものだと思う。

Monday, March 26, 2007

世界の所得格差




2006.12.06に世界の富裕層1%が世界の富の40%を所有と書いたが、ここでは世界各地域の貧困層がどのくらいいるかを示す分かり易いグラフについての紹介があったので参照して引用してみた。(ケネディースクールからのメッセージで紹介されていた「Gap Minder」より「格差の万人」1998年設立NGOで大学や国際機関と連携し様々な統計データを目に見える形で無料提供するサイト)(グラフ中地域別表記文字は私が挿入したもの)

2005年発表の2000年データによると最初のグラフで1日当たり収入のグラフで$1/day以下の人達は世界の人口の20%の割合を占め、それらの人達の収入はたったの2%、上位20%の人達の収入は全世界の74%を得ているという。

地域・グループ別で見てみると1日1$以下の収入で暮らす人達は、アフリカ、東アジア、南アジアで大部分を占めていることがわかる。

OECD(経済協力開発機構:ヨーロッパを中心として日米を含め30カ国の先進国)諸国は勿論$1/dayの人達はいない。世界の貧困層がいかに多くいるのか、又その偏りとその深刻さが解る気がする。
2000年時点で世界の人口60億人のうち実に12.8億人(全世界人口の21%)が1日1$以下の収入しかない。

このような状況の中で人が生き続けるために環境問題(地球温暖化に伴う炭酸ガス放出等)を含め貧困に伴う世界で起きている色々な問題を解決しなければならないという難しい舵取りをどの国も協調してやっていかなければならない。難しい課題が突きつけられている。

Saturday, March 24, 2007

「数に強くなる」を読んで

「数に強くなる」畑村洋太郎 著 岩波新書
「失敗学のすすめ」で知った畑村教授の「数に強くなる」をよんでいて感じた点があった。
数字ではなく数(かず)だという。「数字はシンボルだという」シンボルに強くなってどうする。この本は数学という抽象概念ではなく現実的な日常生活で考える本だという。

数とは①種類、②狭い意味での数、③単位であり、これらの構成要素を全部揃えて数を作った時に初めて物事の数量的な属性を記述できるという。

数に強い人、数に強い人の頭の中、頭の中で全体を作る等と言われると確かに自分からそれらの数をたどれる、創れる人が世の中にはいるものだということを以前職場で感じていた時期があった。やはりその人も普段からそのようなトレーニングというか自覚を持って仕事をしていたのだろうと思う。このようなことが書かれた本を読んで面白いものだなと思った。

また、この本の中で英米の数の数え方(意味)の違い及び単位の区切りの違いは初耳であった。日本人は当たり前のように米国式を認識しているのではないか?
英国
million:百万(1の6桁先、1000の2乗)
billion:1兆(百万の6桁先、millionの2乗)
trillion:100京(1兆の6桁先、millionの3乗)

米国
million:百万(1の6桁先、100の3乗)
billion:10億(1の3桁先、1000の3乗)
trillion:1兆(10億の3桁先、10000の3乗)

ちなみに日本(中国)

万(1の4桁先)
億(万の4桁先)
兆(億の4桁先)
京(兆の4桁先)

更に東京の地下鉄について「ハタムラ式地下鉄利用術:1駅2分の法則」で2-3-5という数字を覚えておく地下鉄を利用してどこかに行くときの所要時間が割り出せるという。1駅間の所要時間は2分、待ち時間3分、乗り換え時間5分で大体言い表せるという。これはなるほどよく言い表していると思う。

このような日常自分で基本を追って物事を考え・創ると意外と便利に賢く仕事や生活する事が出来る。軽く読める面白い本だった。

Saturday, March 17, 2007

ポピュラーサイエンスと循環論法の問題

3月15日読売新聞の「「テレビ番組と専門化」~科学的正確さを忘れるな~」(神里達博 社会技術研究開発センター・研究統括補佐 著)を読んで感じること。

田舎で育った身としては、小中学生の頃まで校長先生、教育長、町長など自治体の長と呼ばれる人達は、それ相応の見識と威厳を持っていると感じていた。ましては、大学の教授や博士号を持った人達はとてつもなく大きく遠い存在にあったことを覚えている。今でも実際には遠い存在。

ところが最近テレビ等マスメディアの影響もあって種々の専門分野の最先端の研究などの一端がそれらの専門家の科学的知識を一般の素人に向けても「わかりやすく」伝えられる機会が多くなってきていると述べている。この現象が科学的な正確さをあやふやにさせてるという面もあるというが、その通りだと思う。

特に食品(食物)と体の健康や運動と体の健康に関するテーマに多く感じる。科学的知識や知見に関して一面的な報道の仕方を強調した番組が多過ぎる気がする。

メディアの報道に対して、人の健康に関していえば、プラセボ効果といわれるくらい精神的・心理的な内面的影響が科学的によく解明され説明されていないこと。西洋医学と東洋医学の違いなどと同様に説明が難しく、ましては流された情報に反論しかねるというより、反論するエネルギーを(くだらないものへと)注ぐだけのテーマとはいえないというのが本音だろう。しかし、あたかも本当らしくまた、メディア側がバラエティー?番組化しているのか明確さに欠ける中、ワンサイドの視点を注意しようなんて気が起きない事があるのではないか?

「発掘!あるある大事典」の場合は、科学的知識とか正確性という問題ではない。捏造そのもの。
このような中、都合のいい所だけを専門家の発言、見解と称して披露される。その番組の権威付けを勝手にしてもらうように思われる。

一方、このような中で専門家としてメディアに登場する学者・評論家・研究員のメディア露出度そのものが、その専門家としての正当性に映ってしまっているという現実もある。(出れば出るほど評価される、又出る機会が出る)これを循環論法というそうだ。現代社会の中で特に科学技術の進歩とその専門分野の細分化によって、確かに自分の専門以外はよくわからない(分野が異なると急速に理解が困難になる時代=タコツボ化)ということが一般論として起きているに同感。

しかし、その最先端の科学技術の進歩を社会にやさしく伝える努力も必要であるし、真の専門家の社会性を育て高める事も含めてバランスが問われているという。社会はもっと「科学的な正確さ」と「わかりやすさの仕組み作り」といった側面に敬意を払っていくべきだと。

Saturday, March 10, 2007

石和温泉とワイン工場


少し日にちが経ったが2月末石和温泉に行って来た。
今回は温泉目的のため何処に行くと決めていたわけではなかったが、途中お昼は「ほうとう」(ひもかわうどんを野菜と共に味噌仕立ての汁で煮込んだ麺料理の一種)をご馳走になり満足。勝沼では息子達がワイン工場の見学を予約してくれていた。

工場内の見学をしていると日本では珍しいコルクの木だという。もう一本あったが大雪の年に駄目になったらしい。にほんではこのように大きくなるコルクの木は珍しいというが、その珍しさを殆ど知らない。西地中海地方ポルトガルなどに主に生息するという。まだまだコルクを取るには年数が足りないようだ。コルクの木は地球に優しく環境の面からも見直されているという。

工場見学をした後ワインの試飲を相当種類できたが、アルコールに弱い私は試飲をしているうちにもうかなり酔いが回ってきた。酔いが回ってきた勢いでワインを結構買ってしまったが、ワイン工場としては宣伝と販売が目的でしっかり商売が出来ているのだろう。

どちらもハッピーでウィン・ウィンの関係であったのか?

桜の花の次は菜の花



3/7~8と南伊豆に行ってきた。既に南伊豆下賀茂・青野川両岸の桜は葉桜となっていた。やはり今年は暖かいからであろうか。桜祭りに観光バスで来る人達は大勢いるが、葉桜を見て帰るという感じでがっかりであろうと気の毒に思う。自然相手でその季節ならではの観光もなかなか難しい。

近くの畑一面(弓ヶ浜の手前)に咲く菜の花は何処に行っても今咲き誇っているが、まとまると結構見応えがある。南伊豆といっても丁度この7日~8日は全国的に寒さが強く結構吹く風も冷たかった。菜の花畑の後ろ側(弓ヶ浜方面)を望む景色がもう一枚の写真。

でもやはり春がそこかしこにやってきている感じがする。

一人暮らしをしている父の具合が少し心配で様子を見に行ってきた。もうすぐ89才となるがさすがに体のあちこちが高齢化の影響からかかつての面影が見られなくなった。体はエイジングしていても気持ちの持ちようなどについてはまだまだ見習うべき点が多い。いつも感心をする。あの年齢になってもへこたれない強靱さが何とも羨ましくパワーを貰う感じだ。何事にも弱音をはいたり沈んだりすることがないが、この年齢になってあまり頑張らないで欲しいと願う。今の時代に育った我々とはどこか違う。

Thursday, March 01, 2007

主要国のCO2累積排出量割合



ジェームズ・ハンセン コロンビア大学教授の研究論文発表によると産業革命以降の250年間に世界中から放出された炭酸ガスの累積は、下記の通りだという。(GlobalWarming:Connecting the Dots from Causes to Solutions (Dr. James E. Hansen 26 February 2007)及び読売新聞2/27より)

①米国  27.8% 
②中国  7.8%
③ロシア 7.5%
④ドイツ 6.7%
⑤英国  6.1%
⑥日本  3.9%
⑦インド 2.4%
⑧,⑨カナダ・オーストラリア3.0%

○他のヨーロッパ諸国18.3%
○他の世界の国々  12.5%
○船舶/航空機    4%

これを見るとアメリカが世界の中でも突出した炭酸ガス放出国であることが分かるが、今現在温暖化防止条約を批准していない。
しかし、徐々にではあるが危機感を抱くアメリカ人が増えていることも確かである。それは、アカデミー賞を受賞したアル・ゴア前副大統領の「不誠実な真実」(最優秀長編ドキュメンタリー賞、最優秀歌曲賞2部門受賞)やカリフォルニア知事のシュワルツネッガーらが積極的に余りか国民に訴えかけていることも功を奏しているといえる。

国連加盟国が192カ国?あるため9カ国(約0.5%弱)で65%を占めていることになるが、国の数で排出量を見るのは余り意味がない。人口割合で見てみると9カ国で約32億人で世界人口が63億人(2006年)であるため約50%の人口が65%の炭酸ガスを放出していることになる。これは中国、インドが含まれているため人口が多くなっているが、これら2カ国は絶対量としてどんどん排出量が急速に伸びていく国であることから、排出量はすさまじい量になるものと予想される。

ますます地球はどうなっていくのだろう?という気がする。東京は1mの海面上昇でも広範囲に渡って0m地帯が出てしまう。温暖化問題は先進国と発展途上国といった問題が絡み非常に大きな問題であることは確かだ。

Tuesday, February 27, 2007

CCBOXと交通混雑緩和って何だ?

C:Community,Communication,Compact
C:Cable
BOX:Box だそうだ。

一つ目の「C」には、"地域社会"、"通信"、"小型・軽量"の3つの意味があり、
二つめ、三つ目はCable Boxでケーブルを入れる箱で、電線類のみを収容する共同溝というのだろうか?
この共同溝の呼び方は地域によって異なり、関西では、"電線共同溝"、関東では"CCBOX"と呼ぶ傾向が強いという。しかし、CCBOXという呼び方を知らなかった。

都市型災害対策や管の老朽化対策の促進、シールド工法、内面被覆工法、管の取替・更正の非開削工法等積極的活用及び新技術の導入等により電気、ガス、水道共同溝に纏められたものに対する増設・改修工事等の時期を調整することにより道路状況を悪化させないで済むようになってきている。

都内の道路混雑は、まだまだどこに行っても免れられない状況ではあるが、一時期に比較すると少しは解消されてきている気がする。道路混雑は工事による影響も大きいが、一方では、信号機の赤・青時間の適切な間隔管理がなされていないことによるものも大きいのではと普段から感じている。また、都心の中心部を通過するだけの車が入ってこなくても目的地に行けるような道路整備なども行われてきている。

この道路工事による混雑解消対策について東京都は結構取り組んでいることを知った。この報告書(新たな東京都区部路上工事縮減五箇年計画)
によると

東京都は、23区の道路混雑の緩和策としてH4年に比較し、H14年度は道路工事規制の半減を目指して半減させたそうだ。しかし、縮減されているという実感がないといった道路利用者の不満の声がある。

そこで更にH14年に比しH19年度までに20%縮減する目標を立てているそうだ。報告書によると、H14年度の規制日数は、124,440日であり、
H14年度規制時間(推定)は、1035時間/km・年
年間規制時間(時間/km)=工事日数×道路使用許可申請時間/道路延長=124440日×9.0h/日/1,082km=1,035.1時間/km

※道路使用許可申請時間は1工事当たりの概算実績値
 道路延長は国道(10路線):164km,都道(137路線):921kmだそうだ。

この1035時間/kmを多いと見るか少ない(減った)と見るか各々立場立場で当然異なると思う。だがしかし、一般にいわれる掘り返しては戻し、また掘り返すという光景が減ってきていることは確かだろうと感じている。これが電気、ガス、水道など電線共同溝のお陰なのか?

次は、都内の交通信号間隔の地域のミクロ的な都合による設定から、都心全体としてのバランスの取れた信号時間間隔として全体最適(適切)に向けた取り組みに是非向かって欲しい。人がいてもいなくとも、車が多くても少なくとも常に一定間隔の信号時間は何ともエネルギーを無駄にしているし、炭酸ガス排出を助長している気がする。

Saturday, February 24, 2007

ついに赤ちゃんポストの無責任世の中?

赤ちゃんポストを国が容認する記事が出てきて初めてこの用語を知った。そもそもこれはなんなのだという疑問。新聞を読んでみるといろいろ考えさせられる。

読売新聞2/23朝刊を読んでみると熊本市慈恵病院でのこと、親が養育できない新生児を預かる国内初の「赤ちゃんポスト」の設置だという。

厚生労働省は、「明らかに違法とは言い切れない」として認める事を市側に示した。但し、一律容認ではないという。

これは生まれてしまった新生児にとっては生命・身体に危険がさらされることは外見的にはなくなると思うが、そもそも論が違う気がする。

失われる生命が助かる、児童虐待防止法、保護責任者遺棄罪への抵触の問題など色々取りざたされているが、前述の国の弁。

法律の解釈は、そもそも論が現実に合っていない感がする。生まれたばかりの全く生きる術を知らない赤子を、育てられないからといってその後の何の保障もなく手放(放棄)してしまうこと自身が児童虐待そのものであり、保護責任者遺棄罪にどっぷり抵触するくらいの法律であって欲しい。

読売新聞 朝刊一面コラム「編集手帳」第11集(中公新書)辞書を読めの中に「親」→その人を生んだ(と変わらぬ情愛をもって養い育ててくれた)一組の男女。
「子育て」→親としての責任を負って、生まれてから身の回りのことがひとりで出来るくらいになるまで子供の世話をすること。
このようなことが書かれている。ここでも新明解国語辞典の編者は、親とは名ばかり、子育てのなんたるかを知らぬ人の多い世を嘆き、痛憤の念を込めて採録したのだろうという。(7月8日)

「滋賀県長阪優奈ちゃん(2)は、頭から熱湯を浴びせられ、棒でたたかれ死亡」、「秋田県米山豪憲君殺害の畠山鈴香は自分の長女彩香(9)ちゃんを橋の欄干から突き落とし殺害」、橋の欄干から眼下の川面に落ちていく数秒の恐怖の中で、誰に救いを求め、誰の名前を呼んだんだろう。「おかあさん」、それ以外にはなかっただろうに。(同上 7月18日)

このような記事を読むと本当に心が痛む。ほんとうの「美しい国日本」にして無責任な世の中、荒んだ世の中をなんとかなくしたいものだ。

Wednesday, February 14, 2007

ソフトパワーとは?

「ソフトパワー」という概念はハーバード大学教授のジョセフ・ナイ(1990年)によって初めて提示されたという。「ある国が、自国の望むことを他国も望むようにさせることによって、望ましい結果を得る能力」で、特に重要なのは、文化や価値、イデオロギー等の魅力であり、国際社会における課題(アジェンダ)設定能力だという。

ソフトパワーとは、より微妙で間接的な力の行使の形態。たとえば、BがAにとって望ましい行動をとることが自らの利益になると考えて、自発的にそうする場合には、AはBにアメやムチを使って直接的にBに働きかけなくとも、自然に好ましい結果を得ることが出来る。

あるいは、Bが、Aにとって望ましい行動を促進し望ましくない行動を抑制するような規範や制度に従うことが自らの利益になると考え、自発的にそうする場合にも、Aは望ましい結果を得るために、ハードパワーを行使する必要がない。

ソフトパワーとは、「命令や強制によってではなく、自分の持つ魅力によって、そのような状況を生み出す力」のことだという。(ポストIT革命 ソフトパワー 日本の復権への道 竹中平蔵著より)

日本のソフトパワーって何だろう?
ある人は、日本の銭湯(温泉)文化やウォッシュレット文化がその一つだという。
これは、銭湯は見知らぬ人と並んで裸で湯船に浸かるという行為は単純だが、ここが日本らしさを感じさせているという。それは、単に風呂や温泉設備が整っているだけではダメで、比較的安全でそこにいる人達の信頼関係が保たれた公共の場と衛生を心がける姿勢、自然と身体についてのきちんとした考え方が欠かせないという。銭湯(温泉)に入った後は誰もが、何とも言えず穏やかでゆったりしたいい気分になる。清潔感と充足感から自然と気分が高揚し、心身共にリラックスした状態になる。

また昭和の時代(1926~1989)、トイレは地面に掘った穴の上にかがんで用を足す汲み取り式から「ウォッシュレット」まで進化した。コンピュータ制御されたビデ付き便器で、温水や冷水での洗浄、温風乾燥などの機能を備え、使用音を消すための効果音やMP3形式の音楽再生が出来るものまであるという。近い将来は、尿検査や妊娠検査機能も組み込まれるという。

ある技術が普及するまでの流れはさまざまで、自分たちの文化習慣を押しつけることもあるが、魅力的で選ばれていくような力は、即ちソフトパワーだ。

日本に住んだある外国人がなくてはならないと思うものに銭湯の文化とウォッシュレット文化だという。(銭湯とウォシュレットにみる日本の「ソフトパワー」より)

Tuesday, February 13, 2007

AN INCONVENIENT TRUTHを見て

不都合な真実」を漸く見ることが出来た。
六本木ヒルズのTOHOシネマは狭い所のためか、当日券は今回も売り切れていた。2/4に行った時はやはり売り切れていたため見られなく、2日前からの前売り券を買ったが、連続席は昼前だというのに既になかった。

人間の産業活動から排出される炭酸ガスや他のガスにより地球が温暖化していることを多くの科学者は認めているという。地球温暖化の原因や今地球で起きている事、或いは起きようとしていることについてAl Goreはシンポジウム、講演、大学の講義形式的なさまざまな形で真剣に訴えかけている。

温暖化の原因は我々にあると。
・パタゴニアの75年前の姿(風景)(南米南端地方アルゼンチン・パタゴニアとチリ・パタゴニアがある) 
・キリマンジャロ(アフリカ・タンザニア)の30年間と昨年の雪の量比較と今後10年で雪は消えるだろう
・ハリケーン・カトリーナがニューオリンズに上陸等カテゴリー4や5の巨大ハリケーンの数がここ30年で倍増した
・海抜2000m以上のアンデス山脈でマラリアが拡大
・グリーンランド氷河からの氷の流出は過去10年で倍増
・動植物の約300種は温暖化により追い詰められている

更に今後温暖化が継続すると悲劇的な結果を招くと。
・北極の氷が溶けだしやがて海面は6メートル以上上昇するする。するとフロリダ半島は水没し、世界貿易センター跡地も海の底となる。犠牲者は上海で4000万人、カルカッタで6000万人
・避難民の数はやがて1億人に達する
・頻繁な熱波の襲来
・頻繁な干ばつや野火の発生
・百万種以上の生物の消滅 などなど

1000回以上の講演をこなしたという。
Al Goreは訴える。我々はこの地球温暖化をくい止めることが可能だと。小さなことの積み重ねが大きなうねりとなり地球温暖化をくい止められる。今、何らかの行動を起こす時期に来ていると訴えている。

また、Al GoreとBranson(英国億万長者)が温暖化ガス削減(Greenhouse Gas-Reduction Prize )に貢献した人に日本円で約30億円もの賞金を設定したと。

Monday, February 12, 2007

賞味期限,消費期限の何を怒った?

不二家の消費期限切れの牛乳などを使った洋菓子の製造・販売は、いったい何が本質的な問題だったのだろうか?また、マスコミや販売店、国民は何に怒りをぶつけているのだろうか?特に新聞、テレビなどのマスメディアは鬼の首を取ったかの如きボロクソ不二家といった報道・こき下ろしぶりは常軌を逸しているとさえ思える。

不二家は、何を問題と思い、何をどこまで改善しようとしているのか?品質管理は倫理観や企業態度や会社姿勢などオールオーバーな形で、その時々の社会通念、社会観念を先取りして変わらなければいけないのだろうか?社会の観念・通念はある意味シームレスな所を持っていて少し時間を区切ると変わっているということに気がつくことが多い。確かに品質管理をしっかりすべき点は多いと思われるが。

山崎製パンから品質管理などの技術支援を受けているという。
ただ品質管理と一言でいうと余りに大括り過ぎてそもそも品質とはなんぞやということ、何の品質なのか?からしっかり定義しないとわかりにくい。

食品安全の観点から賞味期限、消費期限の表示義務があるというが、賞味期限、消費期限が過ぎたものを使って食材を加工した場合には、直ちにJAS法、食品衛生法違反にはならないと言う。また、賞味期限、消費期限の設定は、企業に委ねられているという不思議な代物。

読売新聞によると
「消費期限」は、弁当、総菜など、製造・加工から概ね5日以内に消費する傷みやすい食品が対象で安全に食べられる期限を示している。
「賞味期限」は、缶詰やレトルト食品など、製造・加工から概ね6日以上日持ちする食品に表示され、安全性や味など品質を保証する期限を示している。

食品の日付表示はかつて、「製造年月日」を示していたが、製造流通技術の進歩で品質保持期限を示した方が消費者に有益だととの観点から1995年に切り替わったという。

食品の安全とは科学的にどの程度のレベルのことをいうのか、どのような根拠に基づくデータが求められているのか、不二家の問題からもう少し掘り下げた問題点を明確にするような意見が出ないのも不思議な気がする。もう少し大腸菌の数の変化などこれを過ぎるとどうなっていくのかを詳しく知ることが出来るようにして欲しい。厚労省が言うように1日でも過ぎたから食品が直ちに食べられなくなる訳ではないというコメントでは分からない。それ程重要な問題との認識がある法律なら、もう少し規制側の曖昧さ、不作為的な態度の責任が問われるべきとも感じる。世の中このような事が多いような気がするが気のし過ぎか?

Saturday, February 10, 2007

LOHASについて

Lifestyles Of Health And Sustainability(健康と持続可能性の(~を重視する)ライフスタイル)の略。1998年、アメリカの社会学者ポール・レイと心理学者のシェリー・アンダーソンが、15年にもわたる調査により、カルチュアル・クリエイティブズ(en:Cultural Creatives)と呼ばれる環境や健康への意識が高い人々の存在を確認したことを元に、レイらが協力して開発したマーケティングコンセプト "LOHAS" であるとWikipediaにある。

アメリカでは「LOHAS」という「言葉」自体殆ど使われていない。「LOHAS」という「言葉」は、アジア(日本、韓国、台湾)から発信されていると。

ここで「環境や健康への意識が高い人々」ということについては、もう少し説明がないと理解できない。そこでもう少しWikipediaを見てみると「LOHAS」自体が元々のコンセプトが持つ意味合い(商業的コンセプト)と、日本での使い方(商業的が元か地球環境が元か)がどうも混同されている嫌いがあると。

最初聞いた時に、例えば産業革命以降突き進んできた大量生産設備などで所謂大量生産、エネルギーの大量消費といった現代社会自体がもつ生活スタイルを今後もこのまま続けていくと、本来の地球環境(自然(動植物・気候など)と人間の共生)を確保していくことが難しくなる。これらのことから今の人間社会の生活スタイルそのものをダイナミックに変えていかないといけない。このままの状態ではもはや地球環境と人間社会の共存共栄という持続可能な形で共生していけなくなるというような事を想像し感じたがちょっと違うようだ。

もう少し「LOHAS」の持つ意味を明確化するとともに、ライセンスビジネスなどの胡散臭いやり方を引き下げるべきだと感じる。アメリカのサイトを見るとLOHAS自体をマーケットやビジネスとしていくやり方が多く目に入る。もう少し根本的なことから取り組むべき取り組み方(大きな枠組み)があるような気がする。地球環境の維持を図っていくためには何が一番問題となっているのか、どのような事なら合意を得られるのか、次に個々の活動や意識に訴えていくと、微力ではあってもそれが大きなうねりとなれば結果として大きな効果を出せる。それは正にCOP3といわれる京都議定書でもあるものと思われる。ライセンス認定されたものでビジネスをする(それ以外は認めたくない)という事自体大量販売の発想から抜けていない気がする。

Thursday, February 08, 2007

温泉の効能

2/6読売新聞に「現代温泉考」という記事があった。旅に出かける時はやはり温泉がない所にはあまり行く気がしない。また、田舎に帰ってもやはり温泉にはいることが多い。

そんな中、八幡平(秋田県側)玉川温泉についての記事があった。玉川温泉については、岩盤浴として話で聞いていた。pHが1.05というから非常に強い酸性だ。(胃酸も強力な酸でpH1~2だというからいかに強い酸か分かる。抗ガン剤を打ちながら来た手の施しようがないと医師に告げられた人など結構口コミで方々から集まってくるようだ。

これら温泉の効能は未解明な部分が多いという。北投石は微量のラジウムを含み、田崎和江金沢大学教授(地球環境学)らが2003年に測定したところ、通常の生活環境の18倍~24倍の放射線を検出したという。田崎教授は、「放射線治療に似た効果が、病の進行を遅らせるのかもしれない」と推測するが、メカニズムは不明だという。

温泉の効能はどの程度解明されているのかというと臨床的には各々の医療機関で新しい温泉の効果が研究されてきているというが、一方で科学的に把握しきれない効能もあるという。そういった中でも新たな研究成果を環境省は、25年ぶりに泉質ごとの適応症や禁忌症の基準を見直すという。

現在の基準は主に、湯治場の言い伝えや経験則から「塩化物泉は切り傷、慢性皮膚病に効く」などと決めていたという。
今回は、医学的に根拠を検証し、2008年度にも新基準を策定するという。

ここで特に日本人は不思議だなと思うことは、温泉の放射能、つまりラドン温泉などというと濃度が高い方がいいという感触を大勢の人が持つ。一方で温泉以外の放射能とか放射線というと温泉水の放射能濃度より低いレベルの放射能でも危険だ捉えているようだ。

地球上の平均的な人が1年間に受ける放射線量(被ばく線量)は大地から0.5、宇宙空間から0.4、食物から0.3、呼吸により1.2mSvで合計2.4mSvだという。

先の温泉地の放射線(能?)が通常の18倍から24倍を検出したという。これは放射能の濃度なのか放射線なのか分からないが、この地にずっと住んでいる人は平均的な放射線量より高くなる可能性があるが、この程度の放射線や放射能による人体への影響は発生しない。

放射線や放射能は即危険だ、怖いという事ではなく正しい知識を教える機会があるような気がしている。低い放射線量率による人体への影響は細胞の活性化に繋がりホルミシス効果があるという。

Tuesday, February 06, 2007

元気を作る-正しい姿勢

2/6の読売新聞に「「元気を作る」人生90年 」の記事が掲載されていた。日本人の平均寿命が男性79歳、女性85歳で上昇傾向は続いていると。90年時代に向かう人生をよりよく生きるための若さの秘訣について書かれている。
俳優長塚京三さんが意識しているのが「姿勢」だそうだ。確かに姿勢を良くしようとする意識が非常に大事だと私も感じていたが、最近座った時に姿勢をしっかり保つのには普段からの筋肉の鍛えが必要なのかという感じがしてきた。

アンチエイジング(抗加齢)医学の世界に、「三筋後退」という言葉があり、加齢と共に腹、上腕、太ももの3カ所の筋肉が衰える現象を「参勤交代」をもじって表現するという。猫背になり、下腹とあごが前にでる老人の姿だという。

NPO法人「アンチエイジングネットワーク」朝倉匠子氏によると
背筋を伸ばして胸を張る。あごは床と平行。下腹を引いてお尻をすぼめ、肩はいからせない。姿勢がいいと大きなおなかや肌のシミは視野に入らなくなるそうだ。

正しい姿勢を意識して過ごした研究によると、2ヶ月後には腹と尻のサイズは減少。目をつぶって片足で立てる時間が大幅に延び、肩こりは解消し、体調も改善したと。

また、米国マサチューセッツ総合病院の酒井リズ智子医師によると
姿勢を正すと、背骨と太ももの骨をつなぐ大腰筋や、背骨を支える脊柱起立筋など、体の中心部の体幹筋肉が鍛えられ、エネルギー代謝と血流も改善、健康度が増すという。

体幹筋肉はここ数年、欧米で最も重要視されるようになった筋肉だと。スポーツ選手の競技力向上だけでなく、高齢者の転倒防止には、強化が欠かせない。また、こうした筋肉に、呼吸が関係していることも少しずつ分かってきたという。

東邦大医学部有田秀穂教授(統合生理学)の研究では、一定のリズムで腹式呼吸を続けると気分を安定させる脳内物質セロトニンの分泌が増えるという。セロトニンは、脊柱起立筋など、重力に逆らって身体を支える「抗重力筋」に作用する。

姿勢を良くすることによる効果は気分的にもありそうだと感じていたが、今日の新聞を読んで普段何気なく過ごしている「姿勢と呼吸」の大切さを改めて見直してみたい。因みに昨年末より健康太極拳を始めたが、この良さの実感がまだない。動きだけにとらわれていて呼吸まで追いついていっていない。

サラリーマン川柳100選

第一生命が行っているサラリーマン川柳入選100作品が発表されたとNHKのテレビニュースで見た。早速第一生命のHPを見てみるとその時代時代を反映し、社会や会社、家庭を皮肉ったりレトリック的にしか表現できないのが何ともいえない所でもあるが、ウィットを感じさせる川柳もあり結構楽しめる。

私もサラリーマンであるから、そのサラリーマン社会の悲哀さ、そこに関わる社会と家庭など現代社会のある一面の縮図を良く表現してるように思えて共感するところも多い。

それにしてもうまく表現されていていつも感心する。
昨年の川柳のベスト10のなかで面白いものは、

第一位:昼食は 妻がセレブで 俺セルフ(一夢庵)
第三位:ウォームビズ ふところ常に クールビズ(環境財務大臣)
第六位:片付けろ! 言ってた上司が 片付いた(清掃業者)
第七位:痩せるツボ 脂肪が邪魔し 探せない(雪乃このひとりごと)
第八位:ダイエット 食費以上に 金かけて(蓮華)

幸いというか私の所は、妻もセレブ(celebrity)の気分になれるほど余裕がないのが何よりの救いとなっているが、世間ではこのような話を良く聞く。

今年の100選の中から今後投票されて順位が決まっていくが、面白いものを覗いてみるとこんなのがある。

○「直帰する」 妻の返信 「えっ!困るー!」(妻にもアポ取り)
○うちのママ 家庭科少し 履修漏れ (大江山の鬼)
○妻・子・俺 格差社会は 我が家にも (ひら夫)
○脳年齢 年金すでに もらえます (満33歳)
○覚えたぞ 既に機能は 次世代へ (ITしらず)
○登校を しぶる息子は 現役教師 (スクールカウンセラー)

Sunday, February 04, 2007

気候変動に関する政府間パネル第4次評価報告



2007/02/02にIPCC(the Intergovernmental Panel on Climate Change)は、地球温暖化に関する第1作業部会の第4次報告「気象変動-自然科学の論拠」を発表したと読売新聞にあった。

この地球温暖化は何に起因するのかそもそも論が科学者の間で議論されてきて、一部の科学者は因果関係が証明されていないということからアメリカ・ブッシュ大統領は京都議定書を批准しないとのスタンスをとり続けてきた。

今回の報告書では、①平均気温や海面水位の上昇などから、気候システムの温暖化は疑う余地がない、②20世紀半ば以降の温暖化は、人間活動による温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高い(第3次報告より踏み込んでいる)

これは、過去100年間の平均気温が0.4℃上昇し、同0.6℃とした第3次報告書に比べ、温暖化が加速している事を指摘しているという。

今後の予測では、①省エネに転換した持続型の社会、②化石燃料に依存したままの社会、③非化石エネルギーを重視した社会・・・等6つのシナリオを想定。これら持続発展型社会を実現できれば、今世紀末の平均気温の上昇を1.1℃、海水面上昇を18cmに抑制できる可能性があるが、最も温暖化が進む化石燃料依存型社会では、平均気温は最大6.4℃、海水面は59cmと予測されている。

この他、北極海の海氷は21世紀後半の晩夏にはほぼ消滅、猛暑や熱波などの異常気象の増加、台風の大型化、海水の酸性度pHが0.14~0.35下がり海の酸性化の進行等あらゆる所へ影響が広がるという。

作業部会議長のソロモン氏は「温室効果ガスと地球温暖化の行方は、今後の社会のあり方をめぐる選択にかかっている」と述べ、先進国、発展途上国いずれも強いリーダーシップのもと世界が協調していくべき難題を抱えていることは間違いないものといえる感じがする。

さて世界はどうする?どうなる?自国の主張(エゴイズム)の強い国がやはり一時的に得したつもりになるのか?結果として天につばを吐くことになるのか見所であるが、そんな悠長な高みの見物をしている場合ではない。自分たちに何が出来るか、何をしなければならないか一人一人が考えるべき時に追い込まれているということか?

上のグラフ:大気中の炭酸ガス濃度の推移
下のグラフ:地球温暖化予測のトレンド

Monday, January 29, 2007

デジタル・デバイドとデジタル・オポチュニティー



(Digital Devide & Digital Opportunity)
2006年のインターネット白書によると家庭からの日本のブロードバンド世帯普及率が約41%(2006/2時点)になり、インターネット人口は約7000万人(前年比約350万人増加)で伸び率は5.1%だという。
また、インターネット浸透率(利用場所、接続機器を問わずネット利用者がいる世帯の比率)は、約85%となっているが、インターネット世帯普及率(「勤務先/学校のみ」「携帯電話/PHSのみ」を除き、自宅の機器でのインターネット利用者がいる世帯の比率)は約57%だという。。(以上はインターネット白書より)

上記の数字を見て技術立国として世界に互して戦っていけるのだろうか?インターネット世帯普及率がやっと半分を超えたという程度である。

また都道府県別インターネット人口普及率をを見ると全国平均49.7%でやっと半分となる。県別では、全国1位は香川の71.7%、2位は東京62.2%、神奈川の59.7%、最下位は青森26.8%となっている。(以上はHonkawa Data Tribune 社会実績データ図録より)

これを見ると所謂デジタルデバイドということが都道府県別に見てもその差の大きいであろうということが気になる。このような現状を総務省はどのように考えているのだろうか、単なる県の問題ではないという気がする。
図では、携帯電話によるインターネットの人口普及率が中間線で示されているが、インターネット普及のかなりの部分が携帯電話のインターネットによっている。中間線より上はPCなど携帯電話以外の機器のみによるインターネット普及率ととらえられるということは、本格的なWEB利用はまだまだこの数字が示すより低いものと思われる。

お隣韓国の約2年前のデータでは、インターネット(人口?)普及率は男74%、女62%だというから、日本は大分遅れていることになる。

特に高齢化社会を迎えようとしている日本では、高齢者がむしろインターネットを使い日常生活が済まされるようになる工夫が必要だと思われる。そのためには、もう少しデジタル・オポチュニティー(情報機器を使う普及活動)の機会を増やしていくことが必要ではないか。

米国ではかつてインターネット等の利用度について見みると、たとえば、年収が1万5000ドル未満の世帯では、コンピュータを使って学校の宿題をやっている子供の割合は29%に過ぎない。対照的に、年収が7万5000ドルを超える世帯では、77%の子供がコンピュータを使って宿題をやっているとの記事あった。

インターネット時代において、コンピュータ操作能力・技術的知識・貧富の差によって「情報を持つ者」(information haves)と「持たぬ者」(information have-nots)の格差が広がり、教育や就職、経済活動に影響が出始め、問題が深刻化したという。

上図
下図

Sunday, January 28, 2007

共進化とは何か?

共進化とは本来生物の進化における概念であったと。
ところが経済分野における発展を促す概念としても使いやすくなったそうだ。

企業と国の共進化という面では、企業の発展による利益の増大が、税金の増額と消費の拡大をもたらすことで国の豊かさに貢献し、国が進める社会インフラの整備や補助金による先端技術の開発などは、直接的間接的に企業の発展に寄与していくという。

従業員と企業の関係についても、収穫したパイをどちらがより多くとるかで、競合関係に陥りがちな従来的な考え方を打破する事が出来るという。

従業員は、自分たちは企業から搾取される弱い存在だから、自分たちの生活を守るために、企業から正しく賃金を得るようにしないと損をする。

企業は、従業員は本来怠け者であるからきちんと働いたか注意して監視しないと、賃金を無駄に払ってしまうという心の奥では対立している関係であったと。
(以上はウェブ新時代の口コミ戦略 PHP新書 小池晋一より引用)

ところが今の日本の企業景気の好調さと一般家庭の懐具合や国民意識からして本当に共進化といえるのだろうか?

私は、小泉政権というより小泉純一郎の政治のやり方に対してある意味賛辞を送っていた。それは旧来の自民党の派閥政治と利権政治をバッサリと切り捨てるなど今までの自民党とは違うという点が感じられていたから。

しかし、所得格差の問題(パートや派遣社員など非正規雇用の全国400万世帯、人口にして約1000万人のworking poor問題)や消費税の議論回避(先送り?)の問題に対しては、もう少し真剣に問題解決に向けた対応をするのかと思われた安倍晋三政権にあっては、甘そうなマスクと目指す「美しい国日本」の言葉が示すフィーリングと行動が同じベクトルを向いているとはとても感じられない。何とか共進化に向かえる政策遂行を願わずにはいられないが、働いても働いても暮らしが楽にならない人達(ワーキングプア)の現状を打破することは、後戻りしている自民党政権にそれを望むのは難しいのか?
唐突なホワイトカラー・エグゼンプションの問題、企業減税の問題なども全体バランスを欠いた議論に見えてしょうがない。

共進化について

税徴収の公平性と使い方の透明性(合理性)って何だ?

サラリーマンであれば源泉徴収されるのが当たり前という感覚がある。経費として認められるものは、社会保険料、生命保険、損害保険、配偶者控除、扶養控除、基礎控除といった所で収入からこれら控除されたものに対して課税される所得金額となる。ところが青色申告事業者や法人にあっては、収入から経費を差し引いた金額が課税所得となる。

企業は国内外を問わず競争の激しい世界で生き残らなければ我々サラリーマンの給料も出ないことになるが、しかし、経費の計上の仕方に色々問題がある気がしてならない。しかしサラリーマンは決められた通り一律の控除で税金を払えということが継続されてきている。

戦後復興が終わった以降も相も変わらぬ公共事業の大義名分の基で湯水の如くの使い方、つまりどんぶり勘定のツケがH18年3月末で国+地方自治体の借金(約830兆円+170兆円≒1000兆円)となっている。

これらに加え政治資金や議員歳費の額や使い方はどうかと問えば、これが未だに国会議員から県知事、国の政策官僚、地方議会や議員に至るまで何時になっても自覚や透明性が見えてこない。これはお互いが刺し合う構図が見えているため敢えて触れてはいけないこととの暗黙の了解があるのか?そもそも自分の給与を自分で決めることが当然のこととしてまかり通っている。

一方選挙民にあっては、自分が選んだ政党や議員が本当に国民のためになっているのか、しっかりした仕事をしているのかチェック出来ずオンブにダッコで甘い話や目先の利益誘導型ニンジンの方向性ばかりを向いてきた。

企業は本来税金を払って一人前の社会貢献である筈。国からの公的資金投入を受け、空前の利益を出しておきながら税金も払わないのに政治献金をしようなどという発想がおぞましい。

石原都知事が導入した銀行に対する外形標準課税つまり応益負担(公的サービスを多く受けている所に多く税負担して貰う)の導入を国として何故出来ないのだろうかと思う。

「竹中教授のみんなの経済学」によればスティーブ・ランズバーグが「フェアプレイの経済学」という本に子供に説明できないことは、ごまかしだとして、経済の様々な仕組みについて小学生に説明しようとしても税のことはどうしても説明が出来ないという。この応分負担は説明が非常に難しいという。難しいといっても現に制度として徴収し財政運用している以上しっかりした説明責任(徴収の公平性と使い道の透明性)を果たして貰いたい。

Thursday, January 25, 2007

所得格差の広がりはどう表す?



小泉政権が出来た以降所得格差が広がっているというがいったいどのような数字で表すのか知らなかった。バブルの時期は1億総中流家庭(意識)以上と感じて、実際には良し悪しのとこともあったが閉塞感は殆どなかったような感じを持つ。

そこで、所得格差を表す1つの指標としてジニ係数というのがあるという。1億2千数百万人を一番所得の低い方から順に並べていくと最後は日本一の所得を持つ人となる。これを低い方から累積をとり足し合わせていく。この累計をグラフ化していくと右肩上がりの弓形になっていく。もし所得格差がなければ直線となる。湾曲が大きいほど所得格差が大きいことを示す。この直線でできる三角形の面積に対する湾曲の面積の比率をジニ係数というそうだ。ジニ係数はゼロから1までの範囲をとる。(ジニ係数はその出し方により変動するため、比較をする場合は、同じ考え方により算出したものの比較が必要のようだ)

1980年代半ばのジニ係数は、約0.32で所得格差がない社会であったと。ところが最近は、0.4に上がっているという。10年間で0.1上がるのは非常に大きい変化だという。

その他の所得格差の表し方として、単純に所得を1段階から10段階まで分け各々の段階の平均値の比率を用いる方法があるという。日本はアメリカよりやや平等な社会であるが、ドイツやイタリアより遙かに日本の方が格差が大きいと言う。控え目に見ても日本は特別平等な国とは言えないという。

「竹中教授のみんなの経済学 幻冬舎文庫より引用あり」

グラフ上:所得格差の国際比較
グラフ下:所得水準と貧富の差の相関図

Sunday, January 21, 2007

箱根大平台みなと荘へ



1/20~21にS.C 御成門の新年会が箱根大平台みなと荘で開催された。
20(土)は雨予報がされていたが、新宿をお昼に出発する頃はまだ曇り空で雨は降りそうにもなかった。ロマンスカーで箱根湯本、箱根登山鉄道で大平台といく途中雨がぱらついていたが、大平台に着く頃は止んでいた。

電車に乗り込むやいなやお酒を飲む人、お昼のお弁当を食べる人で賑やかにしていたら1時間半はあっという間に過ぎてしまった。宿に着く前にすっかりできあがってしまった人もいた。

夕食後は久しぶりの宿泊であったため、1時頃迄飲んだり話したりで女性の方は久しぶりにのんびり出来たとご満悦だった。男性軍も会社繋がりのない人達との気楽な関係のためかフラストレーションの発散ができた人もいたようで結構楽しんでいだ。

それにしても箱根の休日は、人・人・人で鉄道も観光地もごった返している。今の時期はやはり温泉目当ての年配客が多い気がしたが、若い人も結構いる。日本の家庭経済力はなんと底堅く・力強く推移しているのだろうという一面を見たような感じがした。

帰りには、箱根湯本で「湯もち」という銘菓があるというのでお土産に買ってみたが、軟らかいもちで結構な味を楽しめた。

このような和気あいあいとした新年会で、皆今年も健康で楽しく泳ぎたいという目標を掲げ、水泳を通じた健康増進・体力増強を目指して行く決意を新たにしていたようだ。

Saturday, January 20, 2007

心臓の容量(能力)は?

前回ほ乳類の一生涯の心拍数は、約20億回と記したが、我々一生涯の心臓(血液ポンプ)の血液輸送量ってどの程度になるのか?
驚くなかれこれは世界最高の高信頼・高耐久性ポンプである。人間の心臓重量は、大体体重の200分の1くらいといわれる。例えば、65kgの体重の人→65kg×1/200≒300g程度だという。たったこの程度の小さな心臓でも次のような働きをしている。

一日の心臓鼓動数:60回/min×60min×24hr≒8万6千回/日
一生涯の心臓鼓動数:1日×365日×80年≒25億回/80年間

一日の心臓の血液輸送量:60㍉㍑/回×1/1000㍑×60回/min×60min×24hr≒5ton/日
一生涯の心臓の血液輸送量:1日×365日×80y≒15万トン/80y

従来から心臓細胞は生まれた時の数が最大でそれ以上増えることがないといわれてきている。しかし、最近の研究では、心臓細胞もわずかながら再生されているのではというようなことがいわれているようだ。

人間の体の細胞は酸素が不足したり、栄養分が足りないなどの理由で死んでしまう。特に心臓や脳神経細胞は一旦死んでしまうとほぼ再生されない。例えば、数分間心臓が止まり、血液が全身に輸送できなくなると赤血球は新しい酸素を脳に運ぶことが出来なくなり、ただそれだけで脳神経細胞は死んでしまうという。

このように体にとって本当に重要な役割を果たしている心臓は大事だというが、具体的な細かなことを考えたり、思いめぐらしたりするとその重要性が身にしみて理解が出来るようになる。

東京理科大学教授 久保寺昭子著 「からだのしくみと放射線」より引用

Monday, January 15, 2007

動物の寿命は何歳まで?

人間はいったい幾つまで生きられるのかと誰しもが考える。一方、ただ呼吸をして意識もなく生きているだけ、生かされているだけではその状態をなんと呼ぶか人によって捉え方は異なる。

・最も長生きした人:120才 (泉 重千代:1865.08.20~1986.02.21鹿児島県徳之島元世界最長寿人物(男性))
・ゾウは70年
・ハツカネズミ3年
・体調1mm線虫3week

だという。
この寿命に対するいくつかの学説があるが結構面白い。

1.骨の成長に要する期間の6倍説
 犬は、骨の成長に2.5年を要する→寿命は15年
 人間の骨の成長つまり身長の伸び20歳前後→寿命120年

2.特に雌の寿命は生殖可能な時期が終了してから子供が一人前に育つまでに必要な期間を加えた年数。次の世代が育ったら自分自身は生息場所を提供するために消えていく→生物学的原則
 人間:生殖可能な時期(閉経)50才で閉経し子供の成長20年とすると70才

3.ほ乳類の一生涯の心拍数は約20億回(15億回という数字もある)といわれる。
 これ(20億回)から計算すると
 人間 (心拍数60/min):63年 
 ネズミ(心拍数600/min):6.3年 
 ゾウ (心拍数70/min):54年

上記1.のように最もらしい事が言われているが、科学的な裏付けはないそうだ。(でも結構言い当てている気がする)
2.も現状と異なる。従って、このような学説は当てにならないのか?(現状子供が何時になっても一人前に育たないため中々死ねなく高寿命化しているのか?)
3.では人間の最長寿120才は別として、平均寿命80才とすると25億回となり生物学的に揺らぎの範疇にはいるのか?いずれにしても120才は稀に見る特異的な人である。縄文時代の寿命は、31年程度だったという推測もあるそうだが、15~16才で子供をつくってある程度子育てして次の世代に譲るという循環だとするとそんなものかという気がするが、まだまだ寿命の学説は明確ではないが、DNAの解明が進み分子生物学の進歩・発展により解明される日が来るのかどうか興味深い。

Saturday, January 13, 2007

外国人入国者数

読売新聞によると2006年の外国人入国者数が810万人を超えて2005年745万に比し65万人増加したそうだ。このうち新規入国者が673万人で韓国、台湾からの観光客ビザ免除、中国からの団体旅行受け入れなどが影響したとのこと。

確かに最近都内で韓国語、中国語を話している人達が多い気がする。そんな中でやはり気になる点は習慣の違いなのか、はたまたマナーが良くないというのか電車の中で大きな声で会話、混雑時も余り周りを気にしない身の置き方、秋葉原で電気製品購入時に成金的に映る買い物姿や対応など。

日本人がかつて海外旅行を始めた時のことを思うとあまりいえないが、日本人が海外に出かけた当時と比べてみるとまだ温和しいといえるのかもしれないがやはり気になる。農協さんご一行が腹巻きに札束を入れて出かけた時期は受け入れ側の国民は同じような気持ちになっていたのだろうとおもうと恥ずかしい。

入国者の内訳を2005年の数字で見ると、1位:韓国27%(200万人),2位:台湾18%(131万人),3位:米国11%(85万人),4位:中国10%(78万人),5位:香港3%(25万人)と続く。韓国がトップで台湾が続くというのは知らなかったが、よくよく見れば前述したことから推測できる。2006年はこの比率がもっと増えているのか。

一方、日本人の出国者数は、2006年は1750万人を超えて3年連続の記録更新だというが、伸び率はほんのわずかだという。これは国際線の値上がり、円安などが影響しているという。
これだけの数の日本人が海外に出かけているが、少しは国際的なマナーを身につけてきているのだろうか?今の国内の風潮をみているときわめて怪しいといわざるを得ない。せめて迷惑を掛ける行為は是非慎みたいものだ。

南九州旅行その4(終章)

今回の南九州(宮崎、鹿児島)3日間は、非常に好印象で旅行を終わる事ができた。
その要因としては以下の通り。

1.バス会社ガイドさんのプロ意識に基づいた切れの良い、ユーモアを交えた案内で非常に好感が持て楽しく観光ができた。 (林田バスの中堂園さん)
2.ツアーコンダクターもユーモアがあり好印象で、特に買い物情報がとても良かった。(柿木さん)
3.ツアー旅行ならではのいいとこ取りの観光地等を効率的に巡ることが出来た。(クラブツーリズム)
4.ホテル、観光地での発着時間が順調にいき時間的トラブルがなかった。
5.旅行費用が相当割安であった。(羽田往復2泊3日2朝食1夕食バス代込み¥32,000)
6.印象に残る場所があった(知覧 特攻平和記念館、武家屋敷、福山 黒酢工場、焼酎麹工場等)

旅行をして感じることは、どこに行っても同じ事だが、専門の方のガイドが有るか無いかでその理解の仕方や全体把握の仕方が相当異なり、やはり現地のガイドさんの説明は、ガイドブックやNet情報とは違うということ。

全て自力で旅行(プラン・移動手段等)する場合には、やはりしっかりした下調べが必要なことはいうまでもないが、お任せ旅行であってももう少し下調べがあると、もっと面白い旅行だったのにという感が否めなくこれはいつもの事。
林田バスの中堂園さん、ツアーコンダクターの柿木さんありがとう。

Wednesday, January 10, 2007

南九州旅行 その3




砂蒸し風呂は風邪気味のため入られず。でも以前千葉で経験したためそれ程興味がなかった。
鹿児島・長崎鼻からの開聞岳の眺めは何とも美しい姿だった。屋久杉は1000年以上を経たものでないと屋久杉といわないとは知らなかった。加工場での見事な加工技術と技で素晴らしい職人芸を見せて貰った。

島津家の別邸は錦江湾を経て桜島が正面に見える絶好の眺め・景観であった。

旅程は、フェニックスH-長崎鼻(開聞岳眺め最高)-屋久杉工場見学-かるかん・さつま揚げ工場見学-仙巌園(島津藩別邸)・尚古集成館-バレルバレー焼酎麹工場(鹿児島空港隣)-鹿児島空港-羽田空港

写真は、長崎鼻からの開聞岳、仙巌園、バレルバレー焼酎麹工場

開聞岳

仙巌園

バレルバレー焼酎工場

南九州旅行 その2





黒酢については、体に良いという事と何でも畑で作ると聞いていたが、余り実感がなかった。所がこの福山地区は酢の発酵には絶好の場所らしい。黒酢が作られる過程の説明を受けて感心した。最初嫌気性発酵、次に好気性発酵が自然に行われる。昔の人の偉大さには驚く。

桜島も大隅半島側は地続きとなって薩摩半島側には10分少しでフェリーで着いてしまう。24時間制の運行が橋を架ける変わりとなっているという。この点は観光に対してどのような戦略をとるか地元の知恵の出し所だと思うが、良い効果を生んでいるのではないかと思った。

知覧の特攻平和記念館を訪れたが何とも戦争の惨さが感じられ、20歳前後の若さで散っていった若者の無念さ、両親の無念さを思うと二度とこのような戦争は起こしてはいけないという気になる。

旅程は、ホテル-霧島神宮-鹿児島湾沿い-霧島市 福山 黒酢(アマン壺による製法)-桜島港フェリーターミナル-鹿児島港(薩摩半島側)-知覧 特攻平和記念館-武家屋敷(薩摩の小京都)-池田湖(菜の花)-指宿フェニックスホテル(砂蒸し風呂)(泊)

写真は、ホテル室内からの朝日、桜島の噴煙蒸気を噴出、特攻平和記念館前母親像、知覧武家屋敷通り

福山・黒酢

知覧・特攻平和記念館

知覧・武家屋敷

南九州旅行 その1




息子の帰国に合わせて旅行にでも行こうかということで南九州を家内が選んだ。私も福岡と佐賀県は行ったことがあったが、宮崎、鹿児島は行ったことがなかったので楽しみに出かけた。お任せツアーのためか行く場所について殆ど調べていなかったが、結構いろいろな所を回る事ができて南九州の良さを大分知ることができた。
旅程は、9:30羽田空港-宮崎空港-(大隅半島側)青島(青島神社,鬼の洗濯板)-堀切峠(道の駅フェニックス)-鵜戸神社-霧島ロイヤルホテル(泊)

写真は、青島・鬼の洗濯板の海岸風景、日南海岸(道の駅フェニックス)、鵜戸神社前の海岸

鬼の洗濯板・青島

堀切峠・道の駅フェニックス

鵜戸神社
http://miyazaki.moe-nifty.com/img/udomap-800.jpg