Wednesday, April 30, 2008

春満開の芝桜



4/26に西武秩父にある羊山公園に芝桜を見に行ってきた。
池袋からの特急は満席表示が出されていた。殆ど西武線に乗ることがなかったため通常を良く知らないが、特急が満席表示となっているのに対して、こんなに芝桜の見物客がいるのかなという感じで横瀬駅に11時少し前に降り立った。相当大勢の観光客が降り立っているのに驚いたが、我々は芝桜を見に行く前にホテル美やまに行き、温泉にゆっくり浸かった後昼食をしてから羊山公園に向かった。

入浴はゆったりで貸し切り状態であった。入浴後の昼食のおっきり御膳は美味しくホテル従業員の接客サービスも感じが良く満足であった。
羊山公園に辿り着くとかなりの観光客が繰り出していた。これだけの芝桜が一面に咲き誇っているとかなり圧巻だ。ここの芝桜は8種類が植えられていているそうだ。このような景色ををみると北海道の美瑛などを思い出す。

テレビやラジオニュースでも話題になっていただけにやはり人は多かったが、でも土曜日は連休の始まりと少し寒かったせいかまだまだ驚くほどの賑わいとなっていなかったのが幸いしゆっくり見ることが出来た。途中小雨が降り始めたがすぐ降り止んだ。

Tuesday, April 22, 2008

新聞社の社説は論理の結晶か?

4/22朝日新聞「政態・拝見」に「新聞社の社説は、各分野の専門家である論説委員が長時間かけての議論を経て執筆する。いわば「論理の結晶」のようなものだ。」との記事があった。

これを読んでいて普段から疑問に思っていたことだが、新聞はどういうスタンスで社説を書いているのだろうという思いを最近特に感じていた。
特に道路特定財源・暫定税率、日銀総裁・副総裁の天下りポスト等に関しての主要新聞の記事を読んで感じていた。

これらの記事についていえば、真っ平な土地にこれから色々な仕組みがある建物を作っていくのなら「論理の結晶」ということに同意する面もあるが、今の自民党政権と霞ヶ関の官僚機構が馴れ合いで作り上げたブラックホールみたいな仕組みが更地や白いキャンバスに絵を描く時にも正しいといえるものだろうか?

ここはやはり官僚機構と自民党の利権構造を断ち切るためにも、物言わぬ民からいい加減に取る暫定税を本来の考え方・見方に戻って廃止して、その後の議論の中でやることが多少の混乱があったとしても取るべき姿であると考える。日銀の総裁の椅子・副総裁の椅子についてもしかるべきと思える。

世論調査に現れる民意は身近で短期的な問題に関心が高いというが、テレビのワイドショーでいわれるような内容が本来民意であると本当に思う国民がどの程度いるのか不思議な気がしている。

インタビューはピンポイントで聞かれたことに対して答えているが、それがその人の考え方や受け取り方の本質的なものかはあまり表現できていない気がしている。普段から色々思ったり、考えたりしていることのワン・オブ・ゼムにしかない気がしている。

いずれにしても道路特定財源の暫定税率は、再可決などすべき代物ではなく税制の全体像議論の中からしっかり議論をして欲しいと考える。

今年の夏北極海の氷がなくなる?

地球温暖化と北極の海氷の様子について4/16朝日新聞の記事に「北極点の海氷が今年の夏、ついになくなるかもしれない」と研究者の間で話題になっているという記事があった。また、海洋開発研究機構のweb上にも載っている。
昨年北極の氷が観測史上最小になったのがその議論に拍車をかけているという。
1996年海氷面積:約800万km2
2005年海氷面積:約532万km2
2007年海氷面積:約426万km2
となり10年で海氷面積が半分となったという。(海洋研究開発機構地球環境観測センターが衛星データ解析)

ここからがあまり知られていなかった現象で、これだけ氷が解けると氷の動きが加速度的に速くなるそうだ。その動きとは、100年前ノルウェーの冒険家ナンセンが船で北極海に入ったが氷に閉じこめられた船がシベリアからグリーンランド海に抜けるのに3年掛かったという。同じルートを2007年フランスの船が挑戦したらほぼ1年で北極海を抜けたという。
この氷の流れはアラスカの高気圧やシベリアの低気圧が海氷の流れを加速させるらしい。このように同じような状況に今年もなると更に相当な勢いで海氷は流されるという。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)が2002年~2004年、海洋地球研究船「みらい」などで北極海を調査した結果、冬季に沿岸までびっしりとうまっていた海氷が、温暖化などで沿岸までうまらなくなっているととらえている。

北極海で動く余裕ができ自由になった海氷が動く→海流が強くなり、あたたかい水が運ばれる→海の温暖化がさらに進み、夏季の海氷が減り、夏季も温暖化する→冬季の海氷が小さくなる
こうした現象がくりかえされていることがわかったという。
気候温暖化の影響の受け易さという面から南極と北極の氷の違いは、南極は陸の上に約2,000m位の氷が覆い被さっているが、北極は海の上に約20mくらいの氷が浮いている。このため温暖化の影響をもろに受けやすいという。

地球の極点では気候の変化を受けやすいというが、極点だけでなく昨日のNHKテレビでも千葉県の東京湾側と神奈川県沖の生息魚などに変化が出ている事にスポットが当てられていたが、じわじわとあちこちに自然界の異変が起きはじめている。

Thursday, April 03, 2008

地球の水が危ないという その2

食料生産に使った水は、バーチャル・ウォーター(仮想水)と呼ばれる。読売新聞と東大沖大幹教授の研究グループとの共同調査では、食事メニュー毎に必要な仮想水の量(1人分)を計算すると、牛丼(並)1887㍑、ハンバーグ1859㍑、スパゲティーミートソース1397㍑、ご飯(1杯)238㍑、オレンジジュース168㍑だという。日本が1年に輸入する畜産物、農産物の仮想水量は533億トン(2004年)で、これは日本国内の農業に使われる総水量に匹敵するという。

世界は今ペットボトル水ブームでどこの国でも安心して水を飲むためには買って飲まなくてはならない感覚になりつつある。特に中国では、水源の水が汚染したり・腐臭を放って水道・井戸水が信用できないという。中国が2005年に消費したボトル水は、日本の7倍の1286万㌔㍑で1992年の2.8倍にふくれあがっていて、アメリカ、メキシコに次いで3位だという。また、アフリカのサハラ以南47カ国で暮らす7億人余りの人達は水道や浄化槽のある井戸など、衛生的な水源を利用できるのは55%に過ぎないという。

気候変動は、水循環をがらりと変えこれに拍車をかけるといわれる。ヒマラヤやネパールでは氷河が溶け出し一時的に川の流量が増えているというが、しかし、氷河という貯金を使い果たした後は、一転して深刻な水不足になると見る。世界の水危機は食料生産に不可欠なことから、60%余りを食料輸入に頼っている日本に跳ね返ってくる。

いずれにしても地球という唯一貴重な星の自然の営みをないがしろにするとそのしっぺ返しは計り知れないものがある。普段の生活のなかで一人一人が出来ることを率先して一人一人がやるしかない時期が既に来てしまっている。

Tuesday, April 01, 2008

地球の水が危ないという その1

今世紀最大の問題の一つが水問題だという。
読売新聞の連載記事(2008.01.21~)「水危機」を読んだ。また、出版本「地球の水が危ない」、「ウォータビジネス」いずれも岩波新書を読んでみた。近い将来水の争奪戦が間違いなく始まるというが人類の知恵が働くのかどうか?

地球にある水の総量は13.9億km3だという。
地球の水の総量を牛乳パック1本の1㍑(1000㍉㍑(ml))に例えると、1000mlは海水975ml(97.5%)と淡水25ml(2.5%)に分けられる。淡水25mlは氷と水に分けられ氷(南極・北極等の氷)の割合は70%で17.5ml(1.75%)、水(地下水、川、湖、沼などの水)の割合は30%で7.5ml(0.75%)でしかない。これらのうち殆どが地下水で比較的我々が利用できる河川水等として存在する水の量は、地球上のわずか0.0075%の約0.001億km3であるといわれる。

地球上の水の0.75%(0.1億km3)を地球の人口65億人が分け合って使わなくてはいけない。非常に限られた水資源を我々は生活のなかでどのような想いで使っていけばいいのだろうか?現状ではまだお金を出せば買える時代だ。そのうちお金を出しても買えない時代になるのではないか?現在地球温暖化問題で化石燃料(石油・ガソリン・石炭等)の使い方に制約をかけないと地球が危ないというが、そんな状況でも100ドル/バレルの高値で推移している。

原油は埋蔵量という限りある資源に違いないが、水資源はもっと地球の動植物にとって重要な問題であるといわれる。炭酸ガス等による地球温暖化問題で世界の気候があちこちでおかしくなってきたという。その影響ががじわじわと忍び寄ってきて、世界の各地で大干ばつ(中国・内モンゴル自治区東部やオーストラリアなど27カ国)、砂漠化、暴風雨、地下水位の低下や汚染、大規模な山火事、湖沼や畑の消失、生活衛生水の確保が出来なく毎年200万人~400万人が下痢やコレラなどに由来する病気で命を失うという。その他洪水や風水害などで命を失う者も多くいる。一方世界の人口は、2050年には100億人になるとする予測もある。

日本では年間降雨量が比較的多いため水不足に対してそれ程の危機感がないが、中国・アフリカなど地下水をくみ上げている所では深刻な水不足に陥っているという。水は単に人が飲用・炊事・洗濯・入浴等に必要なだけではなく、食物生産(野菜・穀物・動物飼育)に膨大な水が必要とされているという。

桜の満開も過ぎた



東京の桜の花は峠を過ぎて早くも散り始めた。今年の桜は開花宣言の後あっという間に満開となってしまったようだ。3月28日には飯田橋の桜、29日には隅田川の畔の墨田公園の夜桜を見ることが出来た。夕方からの隅田川には大勢の花見客と屋形船が繰り出して結構綺麗だったが風が冷たく大変な花見であったようだ。それでもあちこちで風による埃をものともせずしっかり酒の席を囲む人達が多いのには感心した。