Thursday, August 30, 2007

歳を取ると頑固で気むずかしくなる理由

まだまだ若いと思っているが、結構歳を取ってきたのかな?
自分では気がつかないが、周りからは色々言われているのではないかと多少気になる。
「高齢者が頑固で気むずかしくなる理由」を多摩大学統合リスクマネジメント研究所長である河村幹夫氏は以下のように述べている。
主な症状として
①不安定、いらだち~人生の残り時間は明らかに限られており、しかも何時、どのようにして突然終わりを迎えるかも知ることができなこと。しかし、やっておきたいことはまだまだ多いと思っている。
②孤独感、疎外感~社会、家族、友人、後輩達から相手にされない、疎外されている。一言で言えば淋しい。
③不満、八つ当たり~自分はまだまだ他人と互していけるだけの気力、知力、体力を持っているのに、誰も評価してくれない。世間の仕組みが高齢と言うだけでの理由で受け入れを閉ざして遠ざけている。
④身体機能の劣化に対する恐怖~内心では体力、気力の衰えを自覚している。しかし、誰にも絶対言いたくない。医者には告白しても、年齢のせいだから仕方がないと同情してくれない。または、心配している振りをして体よくあしらわれる。

「60歳で夢を叶えよう」-仕事、趣味、家族、お金-河村幹夫より引用

これらがどこまでそれぞれの人に当たっているか分からないが、これらの事が複合されているのは確かかなという気がする。

Tuesday, August 28, 2007

エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群とは、長時間(目安は6hr以上)同じ姿勢で座席に座っていると、膝の裏が圧迫されて静脈に血栓(血液の流れが滞り血液の塊)ができる病気(深部静脈血栓症)だと言う。

特に飛行機の中は、乾燥している(湿度20%以下、気内圧0.8気圧、酸素濃度も地上の約80%)ため気づかないうちに身体からは大体80g/hr位の水分が逃げているという。長時間のフライトで身体からの水分の減少と血の塊が血管中を流れて肺に行き、呼吸困難や重傷の場合は死に至ってしまうという(急性肺血栓塞栓症)。

これらはエコにミークラス以外のファーストクラス、ビジネスクラスや自動車、バス・トラック(長時間乗車)でも当然危険性はあるという。(日本旅行医学会では「ロングフライト血栓症」の名前で注意を呼びかけているという)

例えばヨーロッパに行く場合は、フライト時間12時間とすると約1リットルの水分が身体から出て行ってしまうことになる。

成田空港では、H18年度に重症患者が15人運ばれうち2人が死亡したという。軽傷を含めると年間100人~150人くらいが発症していると見られるそうだ。(朝日新聞)

症状としては、片側の足のむくみや痛みなどもあるという。症状の出る期間は、機内、空港、そして旅行後1週間以内に起こるという。マスコミ等の報道では、飛行機内や飛行機を降りた空港で歩き出した時に倒れることなどがいわれているが、家に帰ってから2~3日してから起こったものが、飛行機による血栓症だという。

機内で気をつける事は、2~3時間毎に1回は少し席を離れてトイレまで歩き、軽く屈伸をしたりする。座ったままシートベルトをゆるめて足をこまめに動かす(かかとを床につけたまま爪先の上下運動。ふくらはぎだけでも動かす)ことは必要といわれている。

また、水分を適度に取ること。水分は1時間にコップ半分くらいの水やジュースとし、コーヒーやアルコールは利尿作用があるため、脱水症状の原因になるため気をつけることが必要という。

席を離れて足を動かすことにより足に体重がかかり、歩くことでその体重を支えるため足の筋肉が全体に動いて血流を良くする。座っていると血液が脚の下方に溜まってしまうためだという。

特に、中高年の人はトイレが近くなるため水分を控えたり、隣の人に遠慮してトイレに立たない、という人が多いようですが、この謙虚さが生命の危険を招くこともありるので過剰な遠慮は禁物だという。

足の腫れや痛みが出た場合に整形外科に行ってしまい中途半端で終わってしまうことがあるというが、長時間飛行機に乗り足の腫れや痛みが出た場合には、「血管外科」や「循環器科」に行き、飛行機に長時間乗った後に症状が出たことをはっきり伝えることが大切だという。

社団法人日本旅行業協会

Monday, August 27, 2007

第57回荒川区民水泳競技会に参加して

昨日8/26は、荒川区にH17.4に引っ越して3回目の区民水泳大会があり参加した。区民水泳大会といっても小・中・高・大・一般の申込人数263人、エントリー人数416人とかなり参加人数が少ない感じがする。昨年を調べてみると各々322人と528人で少し減少している。

参加して感じることは、本当の区民が参加する工夫がされているのかという感じがする。区民プールに行くと結構大勢の人数が泳いでいるし、水泳教室も華やかりしこの頃である。

しかし、このようなお祭り的な区民大会というと主に小・中学生の大会のような印象を受けないでもない。特に一般の人達が参加できる工夫がもう少しあってもいい気がする。例えば、同じグループで泳ぐ人達の年齢区分にしても大きく29歳以下、30歳以上の2区分で、4年前からやっと50m自由形と平泳ぎにだけ50歳以上区分が設置された。

私は、どちらかというと自分のタイムで体力の維持が出来ているどうかという観点で泳いでいるし、他の大会にも記録を目標に参加しているが、30歳の人と58歳の人が競争して着順を決められるような雰囲気はあまりよろしくない。

大会に参加して上位に入賞することは誰にとっても嬉しいことではあるが、何も賞状やメダルが欲しいというだけで参加するしないを決めているわけではない。
出場する人がいないだろうから年齢区分を設定しないではなく、もっと参加しやすいように年齢区分などきめ細かな配慮が望まれる。

区として区民の健康増進や健康維持の観点からこれらのイベントを利用して積極的に区民に働きかける必要があるのではないかという気がしている。

因みに今回も昨年同様参加した種目は50歳区分50m自由形と30歳以上区分100m自由形で、各々の記録は、32秒50、1分15秒17で、50m自由形は昨年の記録32秒11を更新できなくガッカリの心境であった。

Monday, August 06, 2007

乳酸菌と腸内細菌について


健康に関する乳酸菌や腸内細菌は結構誤解をしていることが多いという気がする。

・乳酸菌は、胃や十二指腸を通過するときに胃酸や胆汁によってほとんどが死滅する
・例え死なずに腸に届いたとしても既に腸内にいる善玉菌の縄張り内に住むことが難しい(住む保証がない)
・死んだ乳酸菌は、食物繊維と同じようなはたらきをする。つまり、ジャマな悪玉菌の死骸を吸着して、体外へと連れ去ってくれる。おかげでキレイになった腸内は、善玉菌が住みやすく、増えやすい環境になる。
・そのため、善玉細菌を毎日飲み続けることで効果を持続させる
・赤ちゃんは、生後3~4日になると突然ビフィズス菌(乳酸菌)が登場して、5日目には大腸菌等を追いやって、ビフィズス菌(乳酸菌)が腸内で最大の勢力を誇る状態になる(ビフィズス菌(乳酸菌)が他の菌を圧倒するような状態になると、腸内フローラが安定し赤ちゃん自身も不安定な時期を脱し下痢や感染症を起こしにくくなる)
・便が腸の中に長い時間残っていると、それをエサに悪玉菌が増殖、悪玉菌の作り出すアンモニアやアミン、硫化水素といった有害物質が腸から吸収され、血液に乗って全身に運ばれる(便秘が長く続くと頭痛・肩こり・肌荒れなど様々な症状が起きてくるのはこのため)
・腸内で善玉菌優性(酸性)と悪玉菌優性(アルカリ性)で便の色が各々黄色-黄褐色-茶色-焦げ茶色に変わる。また便の臭いも各々弱いから強い状態となる
・腸内細菌割合は、老年期になると成年期に少なかったウェルシュ菌が急増する
・タンパク質が腸内でウエルッシュ菌などの悪玉菌に分解されるとアンモニア・アミン・インドール・硫化水素などの毒素が生成する。これが体内に吸収されて・便秘・下痢・高血圧・ガン・老化促進の原因となる。また、肝臓に大きな負担をかけ肝臓病の原因となる。乳酸菌はこの毒素の生成を防ぐ。
・乳酸菌には、植物性も動物性もない。由来が植物に限定されるものはなく、植物由来だから良いと思いこむのは早計
・カルピスは乳酸菌を殺菌して出荷している
・殺菌発酵乳をマウスに投与し続けると平均寿命が長くなる、腹水がん細胞を移植したマウスに与えるとガンの増殖を抑えられる
・乳酸菌は、例え腸に届く前に胃酸で死んだとしても、その菌体成分が小腸の免疫機能を活性化する
・死菌でも効果があることをメーカーはいいたがらない
・腸内細菌は約100種類100兆個の数がいるといわれる。(人間一人の身体の細胞数は約60兆個といわれる)Y社の乳酸菌は1個の容器に150億個の菌が居るとして全く死なずに腸に辿り着いたとしても腸内細菌全体からすると0.001%程度である。

我々は結構メーカーの宣伝文句に都合が良いように踊らされている部分もある。特に健康食品や健康器具とやらには十分気をつけることが必要な気がする。「溺れる者は藁をもつかむ」と昔から言われている。効くか効かないかに関して「プラセボ効果」というものがある。されど健康は誰もの願いであることから正しい知識を得る必要がある気がする。
(上の写真は8/4朝日新聞より引用)

Friday, August 03, 2007

逆転参議院を聞く-「安倍不信任」そのものを読んで

2007.07.31の朝日新聞朝刊に蒲島郁夫・東大教授(政治学)の論評が出ていた。

(1)何故自民は大敗したか
経済発展の果実を、公共事業や農産物保護の形で農村部に分配してきた自民党の伝統的システムが小泉前首相によって壊され、それに対する業績評価を阿部首相が受けたことにある。・・・
安倍首相自身は、市場主義というよりも伝統的な自民党のシステムに乗ってきた人だが、都市部の有権者の支持を求める方向に変わって行かざるを得なかった。けれど都市部の有権者からみれば首相の改革は小泉氏に比べて不十分で、農村部からは伝統を壊した小泉さんと同じに見え、双方の有権者からの支持を失った。

(2)民主党の勝因は
小沢代表が農家への戸別補償という直接的なメッセージを送ったのが農村部の指示をもらった。更に民主党には年金の長妻昭氏のような政権党の問題点を厳しくチェックするという野党の役割に徹して、ヒットを打てる人が出てきた。それが全国的な雪崩現象につながった。

(3)有権者の側に変化はあったか
都市部の無党派層が投票に行った。この結果、公明党と自民党の組織票が埋没した。

(4)有権者の投票行動は
旧来型の組織にとらわれず、情勢調査にも関心を持つ無党派層が増えてきた。

(5)民意を政党はどう受け止めるべきか
政権の業績評価的な部分があるうえに、衆院に比し候補者と有権者の関係が遠いことから、その分党首や党への評価が直接結果に反映しやすい。

(6)それでも首相は続投の意志を示した
首相は信念の人とのイメージを持っていた人が多かった。しかし、意外と政権にしがみつく人なのだというイメージがついてしまった。若くして選挙の顔として登用された首相だが、結果的にその役割を果たせなかった悲劇がある。また、続投を簡単に許す自民党にはかつての活力が感じられない。

(6)民主党はどう行動すべきか
参院選で公約したことを、財源も含めて具体的な法案にし、衆院に突きつけることが出来るかどうか。

簡略化したが、上記のような内容を非常に分かり易く論評していて具体的だ。私は特に(1)の「小泉改革に比べて不十分では・・・」の部分は全面的に賛同する。(郵政民営化反対組の取込、政治資金の不透明さをかばい続ける、社保庁改革、教育再生会議での指導力・・・)
(6)の大敗でも続投を簡単に許す自民党の活力の問題などもう少ししっかりして欲しい。
一方民主党の長妻氏の役割は非常に大きかったし、このような議員にエールを送りたい。