Tuesday, February 27, 2007

CCBOXと交通混雑緩和って何だ?

C:Community,Communication,Compact
C:Cable
BOX:Box だそうだ。

一つ目の「C」には、"地域社会"、"通信"、"小型・軽量"の3つの意味があり、
二つめ、三つ目はCable Boxでケーブルを入れる箱で、電線類のみを収容する共同溝というのだろうか?
この共同溝の呼び方は地域によって異なり、関西では、"電線共同溝"、関東では"CCBOX"と呼ぶ傾向が強いという。しかし、CCBOXという呼び方を知らなかった。

都市型災害対策や管の老朽化対策の促進、シールド工法、内面被覆工法、管の取替・更正の非開削工法等積極的活用及び新技術の導入等により電気、ガス、水道共同溝に纏められたものに対する増設・改修工事等の時期を調整することにより道路状況を悪化させないで済むようになってきている。

都内の道路混雑は、まだまだどこに行っても免れられない状況ではあるが、一時期に比較すると少しは解消されてきている気がする。道路混雑は工事による影響も大きいが、一方では、信号機の赤・青時間の適切な間隔管理がなされていないことによるものも大きいのではと普段から感じている。また、都心の中心部を通過するだけの車が入ってこなくても目的地に行けるような道路整備なども行われてきている。

この道路工事による混雑解消対策について東京都は結構取り組んでいることを知った。この報告書(新たな東京都区部路上工事縮減五箇年計画)
によると

東京都は、23区の道路混雑の緩和策としてH4年に比較し、H14年度は道路工事規制の半減を目指して半減させたそうだ。しかし、縮減されているという実感がないといった道路利用者の不満の声がある。

そこで更にH14年に比しH19年度までに20%縮減する目標を立てているそうだ。報告書によると、H14年度の規制日数は、124,440日であり、
H14年度規制時間(推定)は、1035時間/km・年
年間規制時間(時間/km)=工事日数×道路使用許可申請時間/道路延長=124440日×9.0h/日/1,082km=1,035.1時間/km

※道路使用許可申請時間は1工事当たりの概算実績値
 道路延長は国道(10路線):164km,都道(137路線):921kmだそうだ。

この1035時間/kmを多いと見るか少ない(減った)と見るか各々立場立場で当然異なると思う。だがしかし、一般にいわれる掘り返しては戻し、また掘り返すという光景が減ってきていることは確かだろうと感じている。これが電気、ガス、水道など電線共同溝のお陰なのか?

次は、都内の交通信号間隔の地域のミクロ的な都合による設定から、都心全体としてのバランスの取れた信号時間間隔として全体最適(適切)に向けた取り組みに是非向かって欲しい。人がいてもいなくとも、車が多くても少なくとも常に一定間隔の信号時間は何ともエネルギーを無駄にしているし、炭酸ガス排出を助長している気がする。

Saturday, February 24, 2007

ついに赤ちゃんポストの無責任世の中?

赤ちゃんポストを国が容認する記事が出てきて初めてこの用語を知った。そもそもこれはなんなのだという疑問。新聞を読んでみるといろいろ考えさせられる。

読売新聞2/23朝刊を読んでみると熊本市慈恵病院でのこと、親が養育できない新生児を預かる国内初の「赤ちゃんポスト」の設置だという。

厚生労働省は、「明らかに違法とは言い切れない」として認める事を市側に示した。但し、一律容認ではないという。

これは生まれてしまった新生児にとっては生命・身体に危険がさらされることは外見的にはなくなると思うが、そもそも論が違う気がする。

失われる生命が助かる、児童虐待防止法、保護責任者遺棄罪への抵触の問題など色々取りざたされているが、前述の国の弁。

法律の解釈は、そもそも論が現実に合っていない感がする。生まれたばかりの全く生きる術を知らない赤子を、育てられないからといってその後の何の保障もなく手放(放棄)してしまうこと自身が児童虐待そのものであり、保護責任者遺棄罪にどっぷり抵触するくらいの法律であって欲しい。

読売新聞 朝刊一面コラム「編集手帳」第11集(中公新書)辞書を読めの中に「親」→その人を生んだ(と変わらぬ情愛をもって養い育ててくれた)一組の男女。
「子育て」→親としての責任を負って、生まれてから身の回りのことがひとりで出来るくらいになるまで子供の世話をすること。
このようなことが書かれている。ここでも新明解国語辞典の編者は、親とは名ばかり、子育てのなんたるかを知らぬ人の多い世を嘆き、痛憤の念を込めて採録したのだろうという。(7月8日)

「滋賀県長阪優奈ちゃん(2)は、頭から熱湯を浴びせられ、棒でたたかれ死亡」、「秋田県米山豪憲君殺害の畠山鈴香は自分の長女彩香(9)ちゃんを橋の欄干から突き落とし殺害」、橋の欄干から眼下の川面に落ちていく数秒の恐怖の中で、誰に救いを求め、誰の名前を呼んだんだろう。「おかあさん」、それ以外にはなかっただろうに。(同上 7月18日)

このような記事を読むと本当に心が痛む。ほんとうの「美しい国日本」にして無責任な世の中、荒んだ世の中をなんとかなくしたいものだ。

Wednesday, February 14, 2007

ソフトパワーとは?

「ソフトパワー」という概念はハーバード大学教授のジョセフ・ナイ(1990年)によって初めて提示されたという。「ある国が、自国の望むことを他国も望むようにさせることによって、望ましい結果を得る能力」で、特に重要なのは、文化や価値、イデオロギー等の魅力であり、国際社会における課題(アジェンダ)設定能力だという。

ソフトパワーとは、より微妙で間接的な力の行使の形態。たとえば、BがAにとって望ましい行動をとることが自らの利益になると考えて、自発的にそうする場合には、AはBにアメやムチを使って直接的にBに働きかけなくとも、自然に好ましい結果を得ることが出来る。

あるいは、Bが、Aにとって望ましい行動を促進し望ましくない行動を抑制するような規範や制度に従うことが自らの利益になると考え、自発的にそうする場合にも、Aは望ましい結果を得るために、ハードパワーを行使する必要がない。

ソフトパワーとは、「命令や強制によってではなく、自分の持つ魅力によって、そのような状況を生み出す力」のことだという。(ポストIT革命 ソフトパワー 日本の復権への道 竹中平蔵著より)

日本のソフトパワーって何だろう?
ある人は、日本の銭湯(温泉)文化やウォッシュレット文化がその一つだという。
これは、銭湯は見知らぬ人と並んで裸で湯船に浸かるという行為は単純だが、ここが日本らしさを感じさせているという。それは、単に風呂や温泉設備が整っているだけではダメで、比較的安全でそこにいる人達の信頼関係が保たれた公共の場と衛生を心がける姿勢、自然と身体についてのきちんとした考え方が欠かせないという。銭湯(温泉)に入った後は誰もが、何とも言えず穏やかでゆったりしたいい気分になる。清潔感と充足感から自然と気分が高揚し、心身共にリラックスした状態になる。

また昭和の時代(1926~1989)、トイレは地面に掘った穴の上にかがんで用を足す汲み取り式から「ウォッシュレット」まで進化した。コンピュータ制御されたビデ付き便器で、温水や冷水での洗浄、温風乾燥などの機能を備え、使用音を消すための効果音やMP3形式の音楽再生が出来るものまであるという。近い将来は、尿検査や妊娠検査機能も組み込まれるという。

ある技術が普及するまでの流れはさまざまで、自分たちの文化習慣を押しつけることもあるが、魅力的で選ばれていくような力は、即ちソフトパワーだ。

日本に住んだある外国人がなくてはならないと思うものに銭湯の文化とウォッシュレット文化だという。(銭湯とウォシュレットにみる日本の「ソフトパワー」より)

Tuesday, February 13, 2007

AN INCONVENIENT TRUTHを見て

不都合な真実」を漸く見ることが出来た。
六本木ヒルズのTOHOシネマは狭い所のためか、当日券は今回も売り切れていた。2/4に行った時はやはり売り切れていたため見られなく、2日前からの前売り券を買ったが、連続席は昼前だというのに既になかった。

人間の産業活動から排出される炭酸ガスや他のガスにより地球が温暖化していることを多くの科学者は認めているという。地球温暖化の原因や今地球で起きている事、或いは起きようとしていることについてAl Goreはシンポジウム、講演、大学の講義形式的なさまざまな形で真剣に訴えかけている。

温暖化の原因は我々にあると。
・パタゴニアの75年前の姿(風景)(南米南端地方アルゼンチン・パタゴニアとチリ・パタゴニアがある) 
・キリマンジャロ(アフリカ・タンザニア)の30年間と昨年の雪の量比較と今後10年で雪は消えるだろう
・ハリケーン・カトリーナがニューオリンズに上陸等カテゴリー4や5の巨大ハリケーンの数がここ30年で倍増した
・海抜2000m以上のアンデス山脈でマラリアが拡大
・グリーンランド氷河からの氷の流出は過去10年で倍増
・動植物の約300種は温暖化により追い詰められている

更に今後温暖化が継続すると悲劇的な結果を招くと。
・北極の氷が溶けだしやがて海面は6メートル以上上昇するする。するとフロリダ半島は水没し、世界貿易センター跡地も海の底となる。犠牲者は上海で4000万人、カルカッタで6000万人
・避難民の数はやがて1億人に達する
・頻繁な熱波の襲来
・頻繁な干ばつや野火の発生
・百万種以上の生物の消滅 などなど

1000回以上の講演をこなしたという。
Al Goreは訴える。我々はこの地球温暖化をくい止めることが可能だと。小さなことの積み重ねが大きなうねりとなり地球温暖化をくい止められる。今、何らかの行動を起こす時期に来ていると訴えている。

また、Al GoreとBranson(英国億万長者)が温暖化ガス削減(Greenhouse Gas-Reduction Prize )に貢献した人に日本円で約30億円もの賞金を設定したと。

Monday, February 12, 2007

賞味期限,消費期限の何を怒った?

不二家の消費期限切れの牛乳などを使った洋菓子の製造・販売は、いったい何が本質的な問題だったのだろうか?また、マスコミや販売店、国民は何に怒りをぶつけているのだろうか?特に新聞、テレビなどのマスメディアは鬼の首を取ったかの如きボロクソ不二家といった報道・こき下ろしぶりは常軌を逸しているとさえ思える。

不二家は、何を問題と思い、何をどこまで改善しようとしているのか?品質管理は倫理観や企業態度や会社姿勢などオールオーバーな形で、その時々の社会通念、社会観念を先取りして変わらなければいけないのだろうか?社会の観念・通念はある意味シームレスな所を持っていて少し時間を区切ると変わっているということに気がつくことが多い。確かに品質管理をしっかりすべき点は多いと思われるが。

山崎製パンから品質管理などの技術支援を受けているという。
ただ品質管理と一言でいうと余りに大括り過ぎてそもそも品質とはなんぞやということ、何の品質なのか?からしっかり定義しないとわかりにくい。

食品安全の観点から賞味期限、消費期限の表示義務があるというが、賞味期限、消費期限が過ぎたものを使って食材を加工した場合には、直ちにJAS法、食品衛生法違反にはならないと言う。また、賞味期限、消費期限の設定は、企業に委ねられているという不思議な代物。

読売新聞によると
「消費期限」は、弁当、総菜など、製造・加工から概ね5日以内に消費する傷みやすい食品が対象で安全に食べられる期限を示している。
「賞味期限」は、缶詰やレトルト食品など、製造・加工から概ね6日以上日持ちする食品に表示され、安全性や味など品質を保証する期限を示している。

食品の日付表示はかつて、「製造年月日」を示していたが、製造流通技術の進歩で品質保持期限を示した方が消費者に有益だととの観点から1995年に切り替わったという。

食品の安全とは科学的にどの程度のレベルのことをいうのか、どのような根拠に基づくデータが求められているのか、不二家の問題からもう少し掘り下げた問題点を明確にするような意見が出ないのも不思議な気がする。もう少し大腸菌の数の変化などこれを過ぎるとどうなっていくのかを詳しく知ることが出来るようにして欲しい。厚労省が言うように1日でも過ぎたから食品が直ちに食べられなくなる訳ではないというコメントでは分からない。それ程重要な問題との認識がある法律なら、もう少し規制側の曖昧さ、不作為的な態度の責任が問われるべきとも感じる。世の中このような事が多いような気がするが気のし過ぎか?

Saturday, February 10, 2007

LOHASについて

Lifestyles Of Health And Sustainability(健康と持続可能性の(~を重視する)ライフスタイル)の略。1998年、アメリカの社会学者ポール・レイと心理学者のシェリー・アンダーソンが、15年にもわたる調査により、カルチュアル・クリエイティブズ(en:Cultural Creatives)と呼ばれる環境や健康への意識が高い人々の存在を確認したことを元に、レイらが協力して開発したマーケティングコンセプト "LOHAS" であるとWikipediaにある。

アメリカでは「LOHAS」という「言葉」自体殆ど使われていない。「LOHAS」という「言葉」は、アジア(日本、韓国、台湾)から発信されていると。

ここで「環境や健康への意識が高い人々」ということについては、もう少し説明がないと理解できない。そこでもう少しWikipediaを見てみると「LOHAS」自体が元々のコンセプトが持つ意味合い(商業的コンセプト)と、日本での使い方(商業的が元か地球環境が元か)がどうも混同されている嫌いがあると。

最初聞いた時に、例えば産業革命以降突き進んできた大量生産設備などで所謂大量生産、エネルギーの大量消費といった現代社会自体がもつ生活スタイルを今後もこのまま続けていくと、本来の地球環境(自然(動植物・気候など)と人間の共生)を確保していくことが難しくなる。これらのことから今の人間社会の生活スタイルそのものをダイナミックに変えていかないといけない。このままの状態ではもはや地球環境と人間社会の共存共栄という持続可能な形で共生していけなくなるというような事を想像し感じたがちょっと違うようだ。

もう少し「LOHAS」の持つ意味を明確化するとともに、ライセンスビジネスなどの胡散臭いやり方を引き下げるべきだと感じる。アメリカのサイトを見るとLOHAS自体をマーケットやビジネスとしていくやり方が多く目に入る。もう少し根本的なことから取り組むべき取り組み方(大きな枠組み)があるような気がする。地球環境の維持を図っていくためには何が一番問題となっているのか、どのような事なら合意を得られるのか、次に個々の活動や意識に訴えていくと、微力ではあってもそれが大きなうねりとなれば結果として大きな効果を出せる。それは正にCOP3といわれる京都議定書でもあるものと思われる。ライセンス認定されたものでビジネスをする(それ以外は認めたくない)という事自体大量販売の発想から抜けていない気がする。

Thursday, February 08, 2007

温泉の効能

2/6読売新聞に「現代温泉考」という記事があった。旅に出かける時はやはり温泉がない所にはあまり行く気がしない。また、田舎に帰ってもやはり温泉にはいることが多い。

そんな中、八幡平(秋田県側)玉川温泉についての記事があった。玉川温泉については、岩盤浴として話で聞いていた。pHが1.05というから非常に強い酸性だ。(胃酸も強力な酸でpH1~2だというからいかに強い酸か分かる。抗ガン剤を打ちながら来た手の施しようがないと医師に告げられた人など結構口コミで方々から集まってくるようだ。

これら温泉の効能は未解明な部分が多いという。北投石は微量のラジウムを含み、田崎和江金沢大学教授(地球環境学)らが2003年に測定したところ、通常の生活環境の18倍~24倍の放射線を検出したという。田崎教授は、「放射線治療に似た効果が、病の進行を遅らせるのかもしれない」と推測するが、メカニズムは不明だという。

温泉の効能はどの程度解明されているのかというと臨床的には各々の医療機関で新しい温泉の効果が研究されてきているというが、一方で科学的に把握しきれない効能もあるという。そういった中でも新たな研究成果を環境省は、25年ぶりに泉質ごとの適応症や禁忌症の基準を見直すという。

現在の基準は主に、湯治場の言い伝えや経験則から「塩化物泉は切り傷、慢性皮膚病に効く」などと決めていたという。
今回は、医学的に根拠を検証し、2008年度にも新基準を策定するという。

ここで特に日本人は不思議だなと思うことは、温泉の放射能、つまりラドン温泉などというと濃度が高い方がいいという感触を大勢の人が持つ。一方で温泉以外の放射能とか放射線というと温泉水の放射能濃度より低いレベルの放射能でも危険だ捉えているようだ。

地球上の平均的な人が1年間に受ける放射線量(被ばく線量)は大地から0.5、宇宙空間から0.4、食物から0.3、呼吸により1.2mSvで合計2.4mSvだという。

先の温泉地の放射線(能?)が通常の18倍から24倍を検出したという。これは放射能の濃度なのか放射線なのか分からないが、この地にずっと住んでいる人は平均的な放射線量より高くなる可能性があるが、この程度の放射線や放射能による人体への影響は発生しない。

放射線や放射能は即危険だ、怖いという事ではなく正しい知識を教える機会があるような気がしている。低い放射線量率による人体への影響は細胞の活性化に繋がりホルミシス効果があるという。

Tuesday, February 06, 2007

元気を作る-正しい姿勢

2/6の読売新聞に「「元気を作る」人生90年 」の記事が掲載されていた。日本人の平均寿命が男性79歳、女性85歳で上昇傾向は続いていると。90年時代に向かう人生をよりよく生きるための若さの秘訣について書かれている。
俳優長塚京三さんが意識しているのが「姿勢」だそうだ。確かに姿勢を良くしようとする意識が非常に大事だと私も感じていたが、最近座った時に姿勢をしっかり保つのには普段からの筋肉の鍛えが必要なのかという感じがしてきた。

アンチエイジング(抗加齢)医学の世界に、「三筋後退」という言葉があり、加齢と共に腹、上腕、太ももの3カ所の筋肉が衰える現象を「参勤交代」をもじって表現するという。猫背になり、下腹とあごが前にでる老人の姿だという。

NPO法人「アンチエイジングネットワーク」朝倉匠子氏によると
背筋を伸ばして胸を張る。あごは床と平行。下腹を引いてお尻をすぼめ、肩はいからせない。姿勢がいいと大きなおなかや肌のシミは視野に入らなくなるそうだ。

正しい姿勢を意識して過ごした研究によると、2ヶ月後には腹と尻のサイズは減少。目をつぶって片足で立てる時間が大幅に延び、肩こりは解消し、体調も改善したと。

また、米国マサチューセッツ総合病院の酒井リズ智子医師によると
姿勢を正すと、背骨と太ももの骨をつなぐ大腰筋や、背骨を支える脊柱起立筋など、体の中心部の体幹筋肉が鍛えられ、エネルギー代謝と血流も改善、健康度が増すという。

体幹筋肉はここ数年、欧米で最も重要視されるようになった筋肉だと。スポーツ選手の競技力向上だけでなく、高齢者の転倒防止には、強化が欠かせない。また、こうした筋肉に、呼吸が関係していることも少しずつ分かってきたという。

東邦大医学部有田秀穂教授(統合生理学)の研究では、一定のリズムで腹式呼吸を続けると気分を安定させる脳内物質セロトニンの分泌が増えるという。セロトニンは、脊柱起立筋など、重力に逆らって身体を支える「抗重力筋」に作用する。

姿勢を良くすることによる効果は気分的にもありそうだと感じていたが、今日の新聞を読んで普段何気なく過ごしている「姿勢と呼吸」の大切さを改めて見直してみたい。因みに昨年末より健康太極拳を始めたが、この良さの実感がまだない。動きだけにとらわれていて呼吸まで追いついていっていない。

サラリーマン川柳100選

第一生命が行っているサラリーマン川柳入選100作品が発表されたとNHKのテレビニュースで見た。早速第一生命のHPを見てみるとその時代時代を反映し、社会や会社、家庭を皮肉ったりレトリック的にしか表現できないのが何ともいえない所でもあるが、ウィットを感じさせる川柳もあり結構楽しめる。

私もサラリーマンであるから、そのサラリーマン社会の悲哀さ、そこに関わる社会と家庭など現代社会のある一面の縮図を良く表現してるように思えて共感するところも多い。

それにしてもうまく表現されていていつも感心する。
昨年の川柳のベスト10のなかで面白いものは、

第一位:昼食は 妻がセレブで 俺セルフ(一夢庵)
第三位:ウォームビズ ふところ常に クールビズ(環境財務大臣)
第六位:片付けろ! 言ってた上司が 片付いた(清掃業者)
第七位:痩せるツボ 脂肪が邪魔し 探せない(雪乃このひとりごと)
第八位:ダイエット 食費以上に 金かけて(蓮華)

幸いというか私の所は、妻もセレブ(celebrity)の気分になれるほど余裕がないのが何よりの救いとなっているが、世間ではこのような話を良く聞く。

今年の100選の中から今後投票されて順位が決まっていくが、面白いものを覗いてみるとこんなのがある。

○「直帰する」 妻の返信 「えっ!困るー!」(妻にもアポ取り)
○うちのママ 家庭科少し 履修漏れ (大江山の鬼)
○妻・子・俺 格差社会は 我が家にも (ひら夫)
○脳年齢 年金すでに もらえます (満33歳)
○覚えたぞ 既に機能は 次世代へ (ITしらず)
○登校を しぶる息子は 現役教師 (スクールカウンセラー)

Sunday, February 04, 2007

気候変動に関する政府間パネル第4次評価報告



2007/02/02にIPCC(the Intergovernmental Panel on Climate Change)は、地球温暖化に関する第1作業部会の第4次報告「気象変動-自然科学の論拠」を発表したと読売新聞にあった。

この地球温暖化は何に起因するのかそもそも論が科学者の間で議論されてきて、一部の科学者は因果関係が証明されていないということからアメリカ・ブッシュ大統領は京都議定書を批准しないとのスタンスをとり続けてきた。

今回の報告書では、①平均気温や海面水位の上昇などから、気候システムの温暖化は疑う余地がない、②20世紀半ば以降の温暖化は、人間活動による温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高い(第3次報告より踏み込んでいる)

これは、過去100年間の平均気温が0.4℃上昇し、同0.6℃とした第3次報告書に比べ、温暖化が加速している事を指摘しているという。

今後の予測では、①省エネに転換した持続型の社会、②化石燃料に依存したままの社会、③非化石エネルギーを重視した社会・・・等6つのシナリオを想定。これら持続発展型社会を実現できれば、今世紀末の平均気温の上昇を1.1℃、海水面上昇を18cmに抑制できる可能性があるが、最も温暖化が進む化石燃料依存型社会では、平均気温は最大6.4℃、海水面は59cmと予測されている。

この他、北極海の海氷は21世紀後半の晩夏にはほぼ消滅、猛暑や熱波などの異常気象の増加、台風の大型化、海水の酸性度pHが0.14~0.35下がり海の酸性化の進行等あらゆる所へ影響が広がるという。

作業部会議長のソロモン氏は「温室効果ガスと地球温暖化の行方は、今後の社会のあり方をめぐる選択にかかっている」と述べ、先進国、発展途上国いずれも強いリーダーシップのもと世界が協調していくべき難題を抱えていることは間違いないものといえる感じがする。

さて世界はどうする?どうなる?自国の主張(エゴイズム)の強い国がやはり一時的に得したつもりになるのか?結果として天につばを吐くことになるのか見所であるが、そんな悠長な高みの見物をしている場合ではない。自分たちに何が出来るか、何をしなければならないか一人一人が考えるべき時に追い込まれているということか?

上のグラフ:大気中の炭酸ガス濃度の推移
下のグラフ:地球温暖化予測のトレンド