Thursday, March 01, 2007

主要国のCO2累積排出量割合



ジェームズ・ハンセン コロンビア大学教授の研究論文発表によると産業革命以降の250年間に世界中から放出された炭酸ガスの累積は、下記の通りだという。(GlobalWarming:Connecting the Dots from Causes to Solutions (Dr. James E. Hansen 26 February 2007)及び読売新聞2/27より)

①米国  27.8% 
②中国  7.8%
③ロシア 7.5%
④ドイツ 6.7%
⑤英国  6.1%
⑥日本  3.9%
⑦インド 2.4%
⑧,⑨カナダ・オーストラリア3.0%

○他のヨーロッパ諸国18.3%
○他の世界の国々  12.5%
○船舶/航空機    4%

これを見るとアメリカが世界の中でも突出した炭酸ガス放出国であることが分かるが、今現在温暖化防止条約を批准していない。
しかし、徐々にではあるが危機感を抱くアメリカ人が増えていることも確かである。それは、アカデミー賞を受賞したアル・ゴア前副大統領の「不誠実な真実」(最優秀長編ドキュメンタリー賞、最優秀歌曲賞2部門受賞)やカリフォルニア知事のシュワルツネッガーらが積極的に余りか国民に訴えかけていることも功を奏しているといえる。

国連加盟国が192カ国?あるため9カ国(約0.5%弱)で65%を占めていることになるが、国の数で排出量を見るのは余り意味がない。人口割合で見てみると9カ国で約32億人で世界人口が63億人(2006年)であるため約50%の人口が65%の炭酸ガスを放出していることになる。これは中国、インドが含まれているため人口が多くなっているが、これら2カ国は絶対量としてどんどん排出量が急速に伸びていく国であることから、排出量はすさまじい量になるものと予想される。

ますます地球はどうなっていくのだろう?という気がする。東京は1mの海面上昇でも広範囲に渡って0m地帯が出てしまう。温暖化問題は先進国と発展途上国といった問題が絡み非常に大きな問題であることは確かだ。

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