Monday, February 12, 2007

賞味期限,消費期限の何を怒った?

不二家の消費期限切れの牛乳などを使った洋菓子の製造・販売は、いったい何が本質的な問題だったのだろうか?また、マスコミや販売店、国民は何に怒りをぶつけているのだろうか?特に新聞、テレビなどのマスメディアは鬼の首を取ったかの如きボロクソ不二家といった報道・こき下ろしぶりは常軌を逸しているとさえ思える。

不二家は、何を問題と思い、何をどこまで改善しようとしているのか?品質管理は倫理観や企業態度や会社姿勢などオールオーバーな形で、その時々の社会通念、社会観念を先取りして変わらなければいけないのだろうか?社会の観念・通念はある意味シームレスな所を持っていて少し時間を区切ると変わっているということに気がつくことが多い。確かに品質管理をしっかりすべき点は多いと思われるが。

山崎製パンから品質管理などの技術支援を受けているという。
ただ品質管理と一言でいうと余りに大括り過ぎてそもそも品質とはなんぞやということ、何の品質なのか?からしっかり定義しないとわかりにくい。

食品安全の観点から賞味期限、消費期限の表示義務があるというが、賞味期限、消費期限が過ぎたものを使って食材を加工した場合には、直ちにJAS法、食品衛生法違反にはならないと言う。また、賞味期限、消費期限の設定は、企業に委ねられているという不思議な代物。

読売新聞によると
「消費期限」は、弁当、総菜など、製造・加工から概ね5日以内に消費する傷みやすい食品が対象で安全に食べられる期限を示している。
「賞味期限」は、缶詰やレトルト食品など、製造・加工から概ね6日以上日持ちする食品に表示され、安全性や味など品質を保証する期限を示している。

食品の日付表示はかつて、「製造年月日」を示していたが、製造流通技術の進歩で品質保持期限を示した方が消費者に有益だととの観点から1995年に切り替わったという。

食品の安全とは科学的にどの程度のレベルのことをいうのか、どのような根拠に基づくデータが求められているのか、不二家の問題からもう少し掘り下げた問題点を明確にするような意見が出ないのも不思議な気がする。もう少し大腸菌の数の変化などこれを過ぎるとどうなっていくのかを詳しく知ることが出来るようにして欲しい。厚労省が言うように1日でも過ぎたから食品が直ちに食べられなくなる訳ではないというコメントでは分からない。それ程重要な問題との認識がある法律なら、もう少し規制側の曖昧さ、不作為的な態度の責任が問われるべきとも感じる。世の中このような事が多いような気がするが気のし過ぎか?

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