Monday, July 30, 2007

出血性脳梗塞の結果

父は慢性硬膜下血腫の約3ヶ月後、一過性脳虚血発作を起こし入院したが、特別な治療も受けずに問題ないと退院した。足の衰えが出てきていたため退院後の歩行訓練は、田舎で毎日日課として自らがやっていた。
その10日後くらいから、東京に連れて来たら徐々に左足が動き難くなる、左手も動きにくくなる、食べ物をうまく飲み込めない、食べたものを口から垂らす、トイレの場所がわかりにくくなる等の症状が2日程度でみるみるうちに進行した感じがした。そのため病院に連れて行くと脳梗塞だと診断され入院した。入院の翌日の朝方右半球の脳内にかなりの出血が拡大したが高齢のため手術はしないことに決めた。その結果

左半身(手足)が麻痺し
目を閉じた状態のままで
言葉を発することが出来なく
食べることも出来ない
寝たきりの状態となっている

現在は脳の腫れも収まり病院のベッドで点滴での栄養補給を終了し、経管により鼻から胃に直接栄養剤を補給し始めた。

この様な状況になって居る人が何をどのように考えているか我々は全く知るすべがない。
毎日見舞いに行くが病人との情報のやりとりが全く出来ないのはつらい。
痛い所はないか、痒い所はないのか、何かして欲しい事はないのか等・・・。

しかし、右手は握力があり「握って」というと握ることができる事に気がつく。だがそれは脳の反射で握っているのかもしれないといわれた。確実に本人に意識がある場合は、握った手を「離して」といったら離すことが出来る、それなら本人の意志で出来ていることだと言われた。でもなかなか握った手を離すことはしなかった。でも「握って」というかけ声に反応してすぐ握るため本人の意志だろうと思えた。声掛けは伝わって聞き分けはできているようだ。

入院一週間程度過ぎた時点で何とかコミュニケーションを取りたいと思い、特に父は手紙を書くのが好きだったためボールペンを握らせて寝た状態て目をつむったまま、紙を用意したら自分の名前をひらがなで書くことが出来た。この時の感動といったら表現できないほどの嬉しさが込み上げてきた。

痛い所、痒い所はないかと聞くと「ない」とひらがなで書いた。これでやっと何とかコミュニケーションがとれると思ったが、身体の調子の良し悪しが影響して又書けない日が何日か続いた。

その後、見舞いに行くと隣に入院しているおじいさんが今日我々の他に誰かが見舞いに来たという。いったい誰だろうと思い看護師さんや受付に聞くが分からない。父にボールペンを握らせて書かせてみると見舞いに来た人の名前を漢字で書くことが出来た。人間てすごいものだという感動が湧いた。

今後どのようになっていくのかが非常に気にかかるが、病院からはあまりその後の経過や状態についての話がされない。家族としては非常に心配で色々な情報をWEB上から探している。このような状況に疑問を感じながらもある程度の一般論的な話でも聞かせて貰うと有り難いと思うが、色々なことを考えると主治医から聞き出せない部分がある。

No comments: