Monday, November 05, 2007

フランス・イタリア(3)



ヨーロッパ観光の中で驚くものの一つに歴史的な建造物が至る所にあることで、我々日本人にはその建物の歴史的重みと物理的な重厚感がマッチングして何とも魅力的な感じに映る。
ヨーロッパを訪れるのは今回で4回目だったが何時行ってもその建物の重厚感は凄く魅力的に感じる。
今まで全く頭の中に入っていなかったが、ローマ市内のCATACOMBE(カタコンベ:キリスト教徒の地下墓地)とそれとは別にローマから少し離れた所にオルヴィエート(ORVIETO)という街があり車で1時間半くらいかかるが、ORVIET UNDERGROUND(オルヴィエート地下都市)を観光できた。

ローマ市内のCATACOMBEでは英語ツアーに参加したがインド系の訛りの強いガイドで殆ど聞き取れず理解が進まなかったが、3世紀はじめ頃の地下通路(墓地)建設は、今でこそ簡単と思うが当時は大変だったものと思われる。その地下通路カタコンベの発見は1593年であるが、1800年になってやくその目的が考古学者により判明したという。その後多くの地下墓地発見と続いたという。その地下墓地といっても巨大な迷路でこの地下状況は10数キロメートルも続いてるもの、地下深部へ2階建て一部に3階建てに延びているものもあり、ローマ市内にCATACOMBEが至る所にあるという。何故だという気にもなるが、キリスト教徒と異教徒が同じ墓地に埋葬されるなどローマに続く街道に沿って置かれたが、地上の土地が不足するに至り死者を埋葬する地下墓地が掘られるようになったという。行ってみてみないと地下階層やその迷路ぶりは分かりにくい。

一方、オルヴィエート観光ではドウオーモや美術館の他、3000年位をかけて作られた古代地下都市(underground)を見学した。これも無数の地下洞窟が縦横に連結されていて驚きに値する。生活のための食物等貯蔵所(地下温度は年間を通じてほぼ一定)や鳩舎、地下での深井戸など当時の人々のトンネル掘削技術もさることながら、知恵にも驚嘆する。地下での深井戸掘削時には20~30メートルも掘ると酸素不足となるため’ふいご’なるものを使って酸素を地下深くまで送り込んだり、せいぜい1m弱の四角形をした井戸を掘削するため出入りするステップ作りなどなかなか手が込んでいるし知恵を使っていることが分かる。また、食料確保のための地中(地下)鳩舎から地上への出入り口を南側斜面に設け、その鳩舎なるものが何十メートルも続いているという。これが何に使われたか聞かれた際の答えとして、まるでアメリカ風のポストオフィスである。
このように当時使われていたものそのものが損なわれずに今も見られる。時間がある方は訪れてみることをお薦めする。但し、通常では日本語ガイドはないようでイタリア語とその他の中に英語ツアーがある時間毎に組まれているようである。
日本の旅行社でのツアーはあるのではないかと思われるが、調べたわけではないためあしからず。

今回フランス・イタリアを旅行して日本と違うなと思ったところはいくつかあるが、フランスもイタリアもやはりチップが何ともよく分からない。宿泊はフランスでは所謂プチホテルという感じのホテルに宿泊したが朝食のパンがとても美味しく食べられた。それとは対照的にローマでの朝食時のパンはこってりした甘さのパンだった。食事は、フランスもイタリアも思う存分というくらいワインを飲み、パリ・マリーアジュ・フレール(MARIAGE FRERES)で紅茶タイム、イタリアではピザやパスタを十分堪能できたエスプレッソも美味しく頂いた。食後のデザートの大きさやボリュームには驚く。フランス・イタリアとも拙い英語でも何とか楽しめた。イタリアでのEUROSTARでは改札がないのが何とも日本人には奇異に感じて戸惑った。
パリもローマも世界の人々を惹き付けるに値する観光地としてあることは間違いなく、日本の東京とは大分その趣を異にしている。ちょっぴり寂しいと思ったことはユーロ高で我が日本円の価値が下がっていることだった。

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