Sunday, July 13, 2008

CAS(Cell Alive System)冷凍技術

7/13(日)テレビ朝日で「夢の冷蔵庫」CAS冷凍についての放映があった。3年前に捕れた金目鯛を道場六三郎が、冷凍チーズと冷凍ワインを田崎真也が料理したり、テイスティングしていたが冷凍食品であることが全く分からなかった。
今年1月15日に「ガイアの夜明け」でCAS冷凍について放映されていた時、まだ市場に出回るのは先のことかと思っていたが、今では結構利用されているようだ。

CAS(Cell Alive System)冷凍とは、千葉県我孫子市にあるアビー研究室が開発した技術だという。
冷蔵庫内の磁場で水分子を振動させ、氷点下前後でも凍らない「過冷却状態」とし一気に冷凍する方法だという。

今日の番組では、サクサクに揚げられたトンカツとパリパリの餃子でCAS冷凍されたものを解凍して食べてみるとそっくりそのまま揚げたての食感と旨味が残っているという。

これの利用価値は相当にありそうだ。これらの技術は、発想の転換や飽くなき追求の賜で革新的保存技術だという。
消費期限問題の解決にも俄然解決の道が出来ているのでは?まさかこのような技術を使ったものの消費期限表示が出来ない現状があるのか?つい疑ってしまいたくなる役所の壁があるのか?

Monday, May 19, 2008

地震の大きさ


中国の四川大地震が日本時間2008/5/12(月) 15:28に発生した。最初のニュースでは死者の数が10人程度の地震発生報道だったため大した地震ではないのかという感じを受けた。しかし、マグニチュード7.8という大きさの地震で震源が10kmと比較的浅いのに被害があまり報道されなかったため何か変だという感じを受けていた。しかし、その後次第に状況が分かるに従いすごい地震が発生しいることが分かってきた。

5/19(月)朝日新聞に新華社通信によると中国地震局は地震の規模を当初発表したM7.8からM8.0に上方修正したという記事があった。
マグニチュードの数字からだけだと素人にはその大きさがわかりにくいが、マグニチュードの数値が「1」違うと、その地震のエネルギーの規模が約30倍異なるというからその差の数値の持つ意味が大きいことが分かる。これは日本人の記憶に生々しく残っている阪神淡路大震災のM6.9と比較するとM1.1の差でエネルギーの大きさは44倍くらいの大きさに相当する。

地震規模としては四川大地震は世界最大級の地震となったという。そこに耐震性のない建物の崩壊で被害が拡大したという。地震を起こしたのは、竜門山(ロンメンシャン)活断層の一部でヒマラヤを作ったプレートの移動でインド・オーストラリアプレートが西から押し、ユーラシアプレートは広大な大陸が拡がりなかなか進めないため、力が南に向かって回り込む形で集中している所で地震が発生したのではないかという。専門家の話だと竜門山断層帯は活動が低いけれど少しずつエネルギーが蓄積していたと考えられるという。

地震発生の場所やプレートの活動などの特徴からするとそもそも大変な場所であることが分かる。日本周辺に比べひずみがたまる速度は小さいが、国土が広く活断層も多いというが、これらは日本ほど地震発生が多くないところが油断に繋がり、地震への準備をおろそかにしてしまっていたのか?

先日5/12地震調査研究推進本部地震調査委員会は、全国を概観した地震動予測地図を発表した。東海地震や南海地震など伊豆半島から四国の太平洋側はいつ大地震が起きても不思議ではない時期に来ていているという。今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図として色分けされている。
5/14の中央防災会議では、地域被害想定として近畿圏と中部圏の損害額、死者数を次のように想定している。

場所   損害額  予想地震 死者数
近畿圏  74兆円  M7.6   42,000人
中部圏  33兆円  M7.6   11,000人

(首都圏  112兆円  M7.3   11,000人)

このような状況を見るとやはり不慮の事態に備えることが必要であると感じるが、なかなか目の前のことに対処することで精一杯という現実から逃れられない不甲斐なさを感じる。

Saturday, May 03, 2008

我が南千住も春満開



どこもかしこもゴールデンウィーク頃になると春満開といった光景をもたらしてくれる。我が南千住も例外でなくサツキやハナミヅキなどが咲き誇って1年のうちで最も美しい季節となっている。桜も確かに綺麗であるがサツキも負けず劣らずといった感がある。

南千住のJR常磐線、地下鉄日比谷線、つくばエクスプレス駅の東側は、高層住宅や分譲マンションなどで結構賑やかになっていて町並みは比較的整然とした区画となっている。そんな中道路の脇や花壇は色々な木々や花々が植えられてよく手入れされているためかホントに春爛漫といった感じがする。

そういう意味ではもう少し花や木々の手入れに貢献しないといけないと思ってる住人であるが、なかなか思うようにはいかなくふがいなさを感じる所もある。
いずれにしてもどんな花でも花は人間にとってビタミン剤であるようだ。

Thursday, May 01, 2008

暫定税率再可決に説得力があるか?

5/1朝日新聞一面に「民意映さぬ政治脱却を」の記事(編集委員 星浩)があり、分かり易い論調であった。この記事によると政府・与党の言い分を纏めると
(1)再可決は憲法が認めている
(2)復活しないと地方自治体が困る
(3)民主が参院で審議を引き延ばした・・・
再議決しても与党議員に元気がないという。これは何故なのか?
政治には大切な「正統性」つまり「道筋が通ったこと」、「まっとうなこと」がないからだという。

今の自民党は小泉政権時代(2005/9)郵政民営化の是非だけが争点で仕掛けた選挙で当選した結果なのに総裁が安倍、福田と代わって民意の反映がされていない。このような中まっとうな政治を取り戻すため解散して民意を反映した議会にすべきだという。

上記記事は至極まっとうな内容と誰しもが感じる。今後5/12近辺で道路整備財源特例法改正案を10年間維持する法案を再可決するというが、福田首相は来年度から一般財源化すると言い切っている。何か変だと思うのが当然。こんなにややこしくなっているのは誰のためなのか?疑問が拭えない。

これは民主党も一般財源化を主張しているが税徴収の正当性の説明が全く出来ない。税の抜本改革で筋が通った納得できる税制度に是非して欲しい。取りやすい所や屁理屈で取り敢えず今年度はなどという国民の目を騙そうとする便法を何度も聞かされている国民は呆れるばかりで、開いた口が塞がらない。

この際、竹村健一がいっているような「いい国とは国民のために政府が稼ぐ国」というように日本の財産の運用に知恵を絞ってはどうかと思うこの頃である。1,500兆円も財産があるというではないか。

Wednesday, April 30, 2008

春満開の芝桜



4/26に西武秩父にある羊山公園に芝桜を見に行ってきた。
池袋からの特急は満席表示が出されていた。殆ど西武線に乗ることがなかったため通常を良く知らないが、特急が満席表示となっているのに対して、こんなに芝桜の見物客がいるのかなという感じで横瀬駅に11時少し前に降り立った。相当大勢の観光客が降り立っているのに驚いたが、我々は芝桜を見に行く前にホテル美やまに行き、温泉にゆっくり浸かった後昼食をしてから羊山公園に向かった。

入浴はゆったりで貸し切り状態であった。入浴後の昼食のおっきり御膳は美味しくホテル従業員の接客サービスも感じが良く満足であった。
羊山公園に辿り着くとかなりの観光客が繰り出していた。これだけの芝桜が一面に咲き誇っているとかなり圧巻だ。ここの芝桜は8種類が植えられていているそうだ。このような景色ををみると北海道の美瑛などを思い出す。

テレビやラジオニュースでも話題になっていただけにやはり人は多かったが、でも土曜日は連休の始まりと少し寒かったせいかまだまだ驚くほどの賑わいとなっていなかったのが幸いしゆっくり見ることが出来た。途中小雨が降り始めたがすぐ降り止んだ。

Tuesday, April 22, 2008

新聞社の社説は論理の結晶か?

4/22朝日新聞「政態・拝見」に「新聞社の社説は、各分野の専門家である論説委員が長時間かけての議論を経て執筆する。いわば「論理の結晶」のようなものだ。」との記事があった。

これを読んでいて普段から疑問に思っていたことだが、新聞はどういうスタンスで社説を書いているのだろうという思いを最近特に感じていた。
特に道路特定財源・暫定税率、日銀総裁・副総裁の天下りポスト等に関しての主要新聞の記事を読んで感じていた。

これらの記事についていえば、真っ平な土地にこれから色々な仕組みがある建物を作っていくのなら「論理の結晶」ということに同意する面もあるが、今の自民党政権と霞ヶ関の官僚機構が馴れ合いで作り上げたブラックホールみたいな仕組みが更地や白いキャンバスに絵を描く時にも正しいといえるものだろうか?

ここはやはり官僚機構と自民党の利権構造を断ち切るためにも、物言わぬ民からいい加減に取る暫定税を本来の考え方・見方に戻って廃止して、その後の議論の中でやることが多少の混乱があったとしても取るべき姿であると考える。日銀の総裁の椅子・副総裁の椅子についてもしかるべきと思える。

世論調査に現れる民意は身近で短期的な問題に関心が高いというが、テレビのワイドショーでいわれるような内容が本来民意であると本当に思う国民がどの程度いるのか不思議な気がしている。

インタビューはピンポイントで聞かれたことに対して答えているが、それがその人の考え方や受け取り方の本質的なものかはあまり表現できていない気がしている。普段から色々思ったり、考えたりしていることのワン・オブ・ゼムにしかない気がしている。

いずれにしても道路特定財源の暫定税率は、再可決などすべき代物ではなく税制の全体像議論の中からしっかり議論をして欲しいと考える。

今年の夏北極海の氷がなくなる?

地球温暖化と北極の海氷の様子について4/16朝日新聞の記事に「北極点の海氷が今年の夏、ついになくなるかもしれない」と研究者の間で話題になっているという記事があった。また、海洋開発研究機構のweb上にも載っている。
昨年北極の氷が観測史上最小になったのがその議論に拍車をかけているという。
1996年海氷面積:約800万km2
2005年海氷面積:約532万km2
2007年海氷面積:約426万km2
となり10年で海氷面積が半分となったという。(海洋研究開発機構地球環境観測センターが衛星データ解析)

ここからがあまり知られていなかった現象で、これだけ氷が解けると氷の動きが加速度的に速くなるそうだ。その動きとは、100年前ノルウェーの冒険家ナンセンが船で北極海に入ったが氷に閉じこめられた船がシベリアからグリーンランド海に抜けるのに3年掛かったという。同じルートを2007年フランスの船が挑戦したらほぼ1年で北極海を抜けたという。
この氷の流れはアラスカの高気圧やシベリアの低気圧が海氷の流れを加速させるらしい。このように同じような状況に今年もなると更に相当な勢いで海氷は流されるという。

海洋研究開発機構(JAMSTEC)が2002年~2004年、海洋地球研究船「みらい」などで北極海を調査した結果、冬季に沿岸までびっしりとうまっていた海氷が、温暖化などで沿岸までうまらなくなっているととらえている。

北極海で動く余裕ができ自由になった海氷が動く→海流が強くなり、あたたかい水が運ばれる→海の温暖化がさらに進み、夏季の海氷が減り、夏季も温暖化する→冬季の海氷が小さくなる
こうした現象がくりかえされていることがわかったという。
気候温暖化の影響の受け易さという面から南極と北極の氷の違いは、南極は陸の上に約2,000m位の氷が覆い被さっているが、北極は海の上に約20mくらいの氷が浮いている。このため温暖化の影響をもろに受けやすいという。

地球の極点では気候の変化を受けやすいというが、極点だけでなく昨日のNHKテレビでも千葉県の東京湾側と神奈川県沖の生息魚などに変化が出ている事にスポットが当てられていたが、じわじわとあちこちに自然界の異変が起きはじめている。

Thursday, April 03, 2008

地球の水が危ないという その2

食料生産に使った水は、バーチャル・ウォーター(仮想水)と呼ばれる。読売新聞と東大沖大幹教授の研究グループとの共同調査では、食事メニュー毎に必要な仮想水の量(1人分)を計算すると、牛丼(並)1887㍑、ハンバーグ1859㍑、スパゲティーミートソース1397㍑、ご飯(1杯)238㍑、オレンジジュース168㍑だという。日本が1年に輸入する畜産物、農産物の仮想水量は533億トン(2004年)で、これは日本国内の農業に使われる総水量に匹敵するという。

世界は今ペットボトル水ブームでどこの国でも安心して水を飲むためには買って飲まなくてはならない感覚になりつつある。特に中国では、水源の水が汚染したり・腐臭を放って水道・井戸水が信用できないという。中国が2005年に消費したボトル水は、日本の7倍の1286万㌔㍑で1992年の2.8倍にふくれあがっていて、アメリカ、メキシコに次いで3位だという。また、アフリカのサハラ以南47カ国で暮らす7億人余りの人達は水道や浄化槽のある井戸など、衛生的な水源を利用できるのは55%に過ぎないという。

気候変動は、水循環をがらりと変えこれに拍車をかけるといわれる。ヒマラヤやネパールでは氷河が溶け出し一時的に川の流量が増えているというが、しかし、氷河という貯金を使い果たした後は、一転して深刻な水不足になると見る。世界の水危機は食料生産に不可欠なことから、60%余りを食料輸入に頼っている日本に跳ね返ってくる。

いずれにしても地球という唯一貴重な星の自然の営みをないがしろにするとそのしっぺ返しは計り知れないものがある。普段の生活のなかで一人一人が出来ることを率先して一人一人がやるしかない時期が既に来てしまっている。