Thursday, February 08, 2007

温泉の効能

2/6読売新聞に「現代温泉考」という記事があった。旅に出かける時はやはり温泉がない所にはあまり行く気がしない。また、田舎に帰ってもやはり温泉にはいることが多い。

そんな中、八幡平(秋田県側)玉川温泉についての記事があった。玉川温泉については、岩盤浴として話で聞いていた。pHが1.05というから非常に強い酸性だ。(胃酸も強力な酸でpH1~2だというからいかに強い酸か分かる。抗ガン剤を打ちながら来た手の施しようがないと医師に告げられた人など結構口コミで方々から集まってくるようだ。

これら温泉の効能は未解明な部分が多いという。北投石は微量のラジウムを含み、田崎和江金沢大学教授(地球環境学)らが2003年に測定したところ、通常の生活環境の18倍~24倍の放射線を検出したという。田崎教授は、「放射線治療に似た効果が、病の進行を遅らせるのかもしれない」と推測するが、メカニズムは不明だという。

温泉の効能はどの程度解明されているのかというと臨床的には各々の医療機関で新しい温泉の効果が研究されてきているというが、一方で科学的に把握しきれない効能もあるという。そういった中でも新たな研究成果を環境省は、25年ぶりに泉質ごとの適応症や禁忌症の基準を見直すという。

現在の基準は主に、湯治場の言い伝えや経験則から「塩化物泉は切り傷、慢性皮膚病に効く」などと決めていたという。
今回は、医学的に根拠を検証し、2008年度にも新基準を策定するという。

ここで特に日本人は不思議だなと思うことは、温泉の放射能、つまりラドン温泉などというと濃度が高い方がいいという感触を大勢の人が持つ。一方で温泉以外の放射能とか放射線というと温泉水の放射能濃度より低いレベルの放射能でも危険だ捉えているようだ。

地球上の平均的な人が1年間に受ける放射線量(被ばく線量)は大地から0.5、宇宙空間から0.4、食物から0.3、呼吸により1.2mSvで合計2.4mSvだという。

先の温泉地の放射線(能?)が通常の18倍から24倍を検出したという。これは放射能の濃度なのか放射線なのか分からないが、この地にずっと住んでいる人は平均的な放射線量より高くなる可能性があるが、この程度の放射線や放射能による人体への影響は発生しない。

放射線や放射能は即危険だ、怖いという事ではなく正しい知識を教える機会があるような気がしている。低い放射線量率による人体への影響は細胞の活性化に繋がりホルミシス効果があるという。

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