Thursday, January 25, 2007

所得格差の広がりはどう表す?



小泉政権が出来た以降所得格差が広がっているというがいったいどのような数字で表すのか知らなかった。バブルの時期は1億総中流家庭(意識)以上と感じて、実際には良し悪しのとこともあったが閉塞感は殆どなかったような感じを持つ。

そこで、所得格差を表す1つの指標としてジニ係数というのがあるという。1億2千数百万人を一番所得の低い方から順に並べていくと最後は日本一の所得を持つ人となる。これを低い方から累積をとり足し合わせていく。この累計をグラフ化していくと右肩上がりの弓形になっていく。もし所得格差がなければ直線となる。湾曲が大きいほど所得格差が大きいことを示す。この直線でできる三角形の面積に対する湾曲の面積の比率をジニ係数というそうだ。ジニ係数はゼロから1までの範囲をとる。(ジニ係数はその出し方により変動するため、比較をする場合は、同じ考え方により算出したものの比較が必要のようだ)

1980年代半ばのジニ係数は、約0.32で所得格差がない社会であったと。ところが最近は、0.4に上がっているという。10年間で0.1上がるのは非常に大きい変化だという。

その他の所得格差の表し方として、単純に所得を1段階から10段階まで分け各々の段階の平均値の比率を用いる方法があるという。日本はアメリカよりやや平等な社会であるが、ドイツやイタリアより遙かに日本の方が格差が大きいと言う。控え目に見ても日本は特別平等な国とは言えないという。

「竹中教授のみんなの経済学 幻冬舎文庫より引用あり」

グラフ上:所得格差の国際比較
グラフ下:所得水準と貧富の差の相関図

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