Friday, December 15, 2006

猿が道具を使う?その先は?

少し前TVを見ていたら、場所はどこか分からなかったが野生の猿が少し大きな石を両手で持ち上げ、食べ物の固い殻を割って食べているところを見た。そこの猿は一匹だけはなく他の猿も同じような道具を使うという。

同じように道具ではないが、宮崎県の幸島という所の猿は、サツマイモを海水で洗って食べるという。この習慣は50年くらい前にメス猿が始めたのが始まりだという。そのうち仲間の猿たちも真似をするようにイモを洗って食べるという。(日経新聞 京大教授 山極寿一)

誰もが見ている長野県地獄谷の猿は、温泉に浸かる。これは小猿が始めたものを他の猿が真似をして温泉で体を温めるようになったと聞いた。頭の固い大人ではなく柔軟で怖さを知らない挑戦者である所が味噌である。(カラスが道路に餌を落として車にひいて貰うなども見たことがある)

しかし、他人の行動をそっくり真似られるのは、人間だけだという。猿などは、部分的には真似られるが、後は試行錯誤で真似られるようになるという。何故人間はすぐ真似られるのかというと、すぐ他の人に同化してしまいその行為を繰り返すことが出来るからだという。特に自分が尊敬する人や憧憬をもつ人の動作は無意識のうちに身についてしまようだ。ここが人間と他の動物との違いのようだが、所がどっこい昨今の子供は他人を真似ることが不得手だという。(日経新聞 京大教授 山極寿一)

他人の行動をうわべだけ真似ることに嫌悪感を持ち、猿のように卑しいと思う深謀遠慮な考えに基づいているとはとても思えない。猿まねさえ出来なくなってきているのか?猿にも追い越される時代がやってきてしまうかもしれないと思うとぞっとする。

小学生が先生に暴力を振るう、先生の言うことを全く聞かない、集団で先生をボイコットする、じっとしていられない生徒や我慢できない、すぐカットなるなどの子供が増えている。学校は既に学校ではなくなっている所が相当数あるという。いじめの問題で先生がやり玉に挙がっている部分も確かにあるかもしれないが、全体バランスを見てマスコミも報道して貰いたいと思う。極端すぎる。生物は、DNAの違いから言うと殆ど変わらないというから、逆転劇も億年単位ではなく起こってしまう?とは心配のし過ぎか。

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