Sunday, November 19, 2006

科学技術の進歩はまだまだ

今日日曜日は朝から新聞を見たり、テレビを観たり少しゆったりした過ごし方をしていた。正午過ぎからの東京国際女子マラソンは、雨の中土佐礼子(三井住友海上)が優勝を飾ったが、高橋尚子(ファイテン)は惜しくも尾崎朱美(資生堂)にも抜かれ3位となった。勝負の世界は厳しい。気象条件は誰にとっても同じであるが、雨の場合は体温をどんどん奪ってしまうため個人差が激しくなる気がする。前半線は、余裕であるかのような走りに映っていたがじりじりと体力消耗(体温が奪われる)が進んてしまっていたのか?高橋尚子の応援者としては残念。

体温の話が出たついでに以前から、熱エネルギーを得るため一番身近な恒温動物のエネルギー生産システムを人工的に作り出すことにより、より効率的に熱源を得られ、ひいては地球温暖化防止対策も含めた地球環境に優しいエネルギー生産システム(暖房)ができるのではないかと単純な発想が頭の中にあった。

ところで恒温動物の体温維持のためのエネルギー生産の効率はどの程度あるのだろう? 栄養素が分解したエネルギーがアデノシン三リン酸(ATP)に移行するエネルギー代謝効率は66%?といわれる。ATP→アデノシン二リン酸(ADP)+リン酸+エネルギー) このような生化学反応は理論としては、分かっていてもその装置を作り出すのは、どの程度まで近づいているのだろうか? あるいは、そんな装置を考える程の価値がないのだろうか? 生命科学や生化学を知らない者の戯言なのだろうか? 使い道は結構あるように思うが。

「高度に科学が進んでも、今ある人類のいかなる英知を駆使しても、世界中の国々の科学技術予算を全て費やしたとしても、1cmにも満たないアリ一匹の持つ全ての機能-すなわち生命体-と同じものを、同じサイズで人工的に作り出すことは現在のところ不可能。

アリ一匹の中に膨大な情報機能が集約されていて、人類はそれを全て解き明かした状況に至っていない。ましてや、アリは集団生活をし、集団なくしては個体の存在はあり得ない」という。

上記「 」内は、「科学する心-アリンコ提言-」トロント大学 医学部教授 伊倉光彦博士「蛋白質 核酸 酵素 VOL.50 NO.12(2005)」より抜粋引用

科学技術の進歩はこれからも一歩一歩ではあるが、急速に進歩・進化しているためアリンコロボットの夢も夢ではなくなるのはいつになるのか? 体長に対して歩くスピード、餌を引く力、帰巣本能などなど興味深い。

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