Thursday, November 23, 2006

江戸の誘惑-浮世絵展


ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展を見に行ってきた。勤労感謝の日でもあったため大江戸博物館内は混雑していた。菱川師宣、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重・・・らの肉筆の浮世絵がボストン美術館からやってきた。

明治時代に来日したアメリカ人医師ウィリアム・ビゲローは浮世絵を買い集め、その殆どをボストン美術館へ寄贈したそうだ。ここで見所なのは、世の中に1点しかない肉筆の浮世絵が700点近くも見つかったということでその価値は大きい。今回は、約70作品ほどが展示されていた。これらが日本に里帰りするのは1世紀を経てということだ。

江戸時代の遊女・芸子など非常に特殊な日本文化を育み、その遊女・芸子、街の有様を子細に表現している繊細さには驚いてしまう。磨かれた芸術家の表現力には感心せざるを得ない。普段余り美術・芸術には縁遠いものにとっても結構楽しめたのは、音声ガイドがあったためか。ズブの素人には有り難いものだ。

常設展では、写真家 荒木経惟の「東京人生」として懐かしい戦後日本の復興期の写真数多く展示されていた。生まれが東京の下町、三ノ輪に生まれ育ち、三河島での小学生の兄弟や仲間の屈託のない生活や遊び姿を生き生きと表現していて、南千住に居を構えて住みだした住人としては何故か親しみを覚えた。

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