Wednesday, November 15, 2006

映画「ありがとう」試写会


1995.01.17 5:46 阪神・淡路大震災が発生した。
この大震災発生時の最中及び復興時の古市忠夫さんとその家族、鷹取商店街地区の住民、全国からのボランティアの方々の人間模様をリアルに表現した映画で、興味深く鑑賞し感涙する場面が幾度かあった。

特にこの映画がスポットライトを当てている古市忠夫さん(57才?)が震災後目指すプロゴルファーテストを突破しようと、現実にはとてつもなく高く・難関であると思われる夢の実現に向けて頑強なまでにこだわり、追求する姿に感動を覚え感心させられた。

一見、人は弱く、平々凡々がいいという人も世の中に大勢いるかもしれないが、実際には、衣・食・住足りても夢や希望がないといきいきと生きていけない。今自分が生きていることに対する自分の認識・理解の仕方によって、その後の人生は大きな開きが見られ、周りの人に与える影響の度合いも異なる。

多くの人は”才能と努力と運”が成功には必要だというが、万田監督は、一番必要なものは”考え方”。自分は生かされているんだと、チャレンジできるんだという考え方。それは感謝の気持ちでもある。どんなに努力しても、頑張れる事への感謝「ありがとう」という気持ちがなければ勝てないという。

今まで名声、地位、お金が大切だと思っていたが、震災後は考え方は大きく変わったと。一番大切なのは人を思いやる心、いたわる心、感謝、友情、積極性なんだと。大震災直後、妻・子供、親兄弟など肉親が目の前でがれきの中でもがき苦しんでいる中、迫り来る火災などから助けることもできず、ただただ茫然と見過
ごさざるを得なくなってしまいながら生き残った人々の使命は、亡くなった人への鎮魂、供養だと。この震災が教えてくれたことは一生変わらないという。

一生懸命に生きなければダメだけれど、人生そんなに断崖絶壁ばかりじゃないから大丈夫。この映画を観て大震災後の人々の助け合いなど生きる希望と勇気をもって欲しい。人間は決して一人では生きられないということを感じ取って欲しいと仙頭プロデューサーは言う。

最近小中学生のいじめにより自ら命を絶つ子供がいるが、周りの誰かに相談しさえすれば決して一人ではないことを感じてくれるはず。このような映画を通じて少しでも夢と希望を持ち続け、力強く生き抜く力と夢に向かって諦めないでやることがどんなに素晴らしいことかを感じて取って欲しいと思う。

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