Wednesday, August 30, 2006

装着型ロボットスーツ

今日お茶の水の旧日立本社ビルでSuperHオープンフォーラムがあり行ってきた。このフォーラムでは筑波大学山海嘉之教授のロボットスーツに興味があったため申し込みをしてあった。先生の講演は最後であったが、ロボットスーツの開発に関わる話の中で、様々な分野を融合できた成果だという。Cybernicsなるジャンルは、脳、神経科学、行動科学、ロボット工学、心理学、IT技術、生理学など、さまざまな分野を融合させた新しいテクノロジーだとの事。

先生の姿勢が何とも頼もしく中途半端は嫌いで何でもとことんやる方だという。ロボットスーツ研究では、肝心な生体電位(筋肉を動かそうとした時に脳から発せられる信号によって発生する)信号の取り込みでは従来のメカトロニクスだけの発想では生まれず、人間、機械、情報系を融合複合し、文系・理系を総合的に動員したという。特に人間の動きを先取りしないと足手まといになってしまい逆に疲れてしまう結果になるそうだ。

ロボットスーツはバッテリー駆動で立ち上がる、座る、歩く、階段を昇降するなど人間の動作支援をし100kg超の重量でも簡単に持ち上げられるとの事。先に標高4200mの山にHAL(Hybrid Assistive Limb)を装着して身体障害者を背負って登ったスライドが出されたがすごいと言うしかない。今後様々な分野でこのHAL支援を受けて活躍の場が出てくるに違いないが、早くもっと一般的になるのが楽しみである。

先生は、CYBERDYNE株式会社の代表となり研究成果を活用することを目的に今年(2006)6月に大学発ベンチャー企業を設立したという。一番重要なのは、このようなものや仕組みのビジョンづくりだという。
うーむ~。一般人は、ビジョンと現実が離れすぎてしまっている。

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